エドゥアルド・ダ・シルヴァ

エドゥアルド・アルヴェス・ダ・シルヴァ

エドゥアルド・アルヴェス・ダ・シルヴァ（Eduardo Alves da Silva、1983年2月25日 - ）は、ブラジル出身の元サッカー選手。クロアチア代表として国際舞台でも活躍し、ポジションはフォワードだった。

クラブキャリア

ディナモ・ザグレブでの躍進

15歳でクロアチアに渡り、ディナモ・ザグレブのユースチームに入団。着実に成長を遂げ、2005-06シーズンにはリーグ得点王に輝き、その才能を開花させた。同年にはクロアチア年間最優秀選手賞を受賞。リーグでは2シーズン連続でアシスト王にも輝くなど、攻撃の中心選手としてチームを牽引した。

2006-07シーズンには、ワールドカップ代表落選の悔しさをバネに、リーグ戦で年間34ゴールという驚異的な記録を打ち立て、2年連続で得点王を獲得。その活躍はヨーロッパの強豪クラブからも注目を集めることとなった。UEFAチャンピオンズリーグ予備予選3回戦では、アーセナルFC相手に得点を決めたことが、アーセン・ヴェンゲル監督の目に留まり、移籍へと繋がった。

アーセナルへの移籍と試練

2007年、エドゥアルドはクロアチアのクラブとしては過去最高額となる1625万ポンド（約40億円）でアーセナルへ移籍。8月19日のブラックバーン・ローヴァーズFC戦でデビューを飾り、9月19日のUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグのセビージャFC戦で移籍後初ゴールを記録した。ロビン・ファン・ペルシの負傷以降は、レギュラーとして出場機会を得た。

しかし、2008年2月23日のバーミンガム・シティFC戦で、マーティン・テイラーのタックルを受け、左足を複雑骨折する重傷を負う。骨が露出するほどの衝撃的な怪我であり、全治9ヶ月と診断された。一時は現役続行も危ぶまれるほどの状況だった。このタックルに対し、当時のアーセナル監督であったアーセン・ヴェンゲルはテイラーを厳しく非難したが、後に発言を撤回している。テイラー自身はエドゥアルドに直接謝罪したと報じられたが、エドゥアルド本人は記事内容を否定している。

復帰、そしてシャフタールへ

懸命なリハビリを経て、エドゥアルドは2008年12月にリザーブチームの試合で復帰を果たし、2009年2月にはクロアチア代表として公式戦に復帰。同月のFAカップ4回戦カーディフ・シティ戦では2ゴールを挙げ、完全復活をアピールした。

2010年7月、エドゥアルドはFCシャフタール・ドネツクへ移籍。同年10月20日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのアーセナル戦では、古巣であるエミレーツ・スタジアムに凱旋。後半途中出場で1ゴールを挙げ、アーセナルファンから温かいスタンディングオベーションを受けた。

その後のキャリア

シャフタール・ドネツクでは、リーグ優勝など数々のタイトルを獲得した後、CRフラメンゴ、シャフタール・ドネツクへの再加入を経て、アトレチコ・パラナエンセでプレーした。

代表キャリア

エドゥアルドは、U-21クロアチア代表を経て、2004年にクロアチア代表デビューを飾った。UEFA EURO 2008予選では12試合10得点と、エースストライカーとしてチームを牽引。本大会出場は怪我のため叶わなかったものの、UEFA EURO 2012、2014 FIFAワールドカップに出場。2014年7月に代表引退を発表した。クロアチア代表としては、64試合に出場し、29得点を記録している。

タイトル

ディナモ・ザグレブ

プルヴァHNL: 2003-04, 2006-07
フルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ: 2005-06, 2006-07
フルヴァツキ・ノゴメトニ・スーペルクプ: 2006

シャフタール・ドネツク

ウクライナ・プレミアリーグ: 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2013-14
ウクライナ・カップ: 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2015-16
ウクライナ・スーパーカップ: 2013, 2014, 2015

レギア・ワルシャワ

* ポーランド・カップ: 2017-18

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