エミレーツ・スタジアム

エミレーツ・スタジアムの詳細

概要

エミレーツ・スタジアム（Emirates Stadium）は、イギリス・ロンドンのイズリントン区に位置するサッカー専用スタジアムであり、アーセナルFCの本拠地です。このスタジアムは、収容人数60,704人を誇り、イングランド国内では5番目に大きなスタジアムとして知られています。アーセナルFCの以前のホームスタジアムであるハイベリーからわずか0.5マイル（約800メートル）の距離にあり、アクセスも便利です。最寄りの地下鉄駅はピカデリー線のアーセナル駅です。

建設の背景

1997年、アーセナルFCはハイベリースタジアムの拡張計画をイズリントン議会に提案しましたが、これが却下されたため、新しいスタジアムの建設を決定しました。2000年には、廃棄物処理場の跡地を購入し、2002年から周辺の開発工事を始めました。2004年には本格的なスタジアムの工事が始まり、総工費約3億9000万ポンドを投じて2006年に完成しました。資金調達は難航し、当時の選手の売却や株式の売却により必要な資金を集めました。

オープニングとその後

スタジアムの落成式は、アーセナルのレジェンドであるデニス・ベルカンプの引退試合として2006年7月22日に開催され、相手はアヤックス・アムステルダムでした。オープニングの約3ヶ月後にはエディンバラ公フィリップを招き、正式な落成式が行われました。さらに翌年には、アーセナルの監督や選手たちがバッキンガム宮殿に招待されるなど、注目のイベントが続きました。

エピソード

エミレーツ・スタジアムの名称は、UAEのエミレーツ航空がネーミングライツを取得したことに由来します。また、形状についてはポルトガルのエスタディオ・ダ・ルスに似ているとされていて、同じ設計会社によるものです。さらに、アーセン・ベンゲル監督（当時）の意見を取り入れたことで、ピッチのサイズがハイベリーよりも大きくなりました。スタジアム周辺の再開発も進み、アパートや商業施設が多く建設されています。

交通アクセス

スタジアムへのアクセスは主に公共交通機関を利用することが推奨されています。チューブ（地下鉄）では、アーセナル駅が最寄りの駅であり、試合後は混雑が予想されます。また、案内されているバスの停留所も多くあり、徒歩圏内でアクセス可能です。車での来場はあまり推奨されておらず、駐車場がほとんどないため、混雑を避けるためにも公共交通機関の利用が望ましいでしょう。

入場者数

エミレーツ・スタジアムの入場者数は常に高い水準を保っています。たとえば、2006-2007シーズンは60,046人が平均入場者数でした。特に、2009年までの最大観客数は60,161人で、マンチェスター・ユナイテッドとの試合では熱気ある応援が繰り広げられました。スタジアムはアーセナルFCの試合だけでなく、国際試合や特別イベントの場ともなっています。

エミレーツ・スタジアムは、アーセナルFCのシンボルであり、ファンにとって特別な場所であり続けています。その歴史や建設にまつわるエピソード、交通の便を考慮すると、訪れる価値があるといえるでしょう。

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