エドウィン・ハリス

エドウィン・ハリス（1855年 - 1906年）は、イギリスの画家であり、風景画、風俗画、肖像画といった多様なジャンルで作品を残しました。特に、コーンウォールの漁村ニューリンに集まった画家たち、「ニューリン派」の一員として知られています。

生涯

ハリスはバーミンガムで生まれ、15歳からバーミンガム美術学校で学び始めました。1877年には王立バーミンガム芸術家協会の展覧会に出展するなど、早くからその才能を発揮しました。その後、アントウェルペン王立芸術学院に留学し、シャルル・ヴェルラに師事しました。この時期には、後にニューリン派を共にすることになるフランク・ブラムリーもヴェルラのもとで学んでいます。

1880年にバーミンガムに戻ったハリスは、1881年にフランスのポン＝タヴァンを訪れました。そして、同じ年にコーンウォールの漁村ニューリンを訪れています。バーミンガム時代の友人であるウォルター・ラングレーが1882年にニューリンに移住したことがきっかけとなり、ハリスも1883年からニューリンに居を構えることになりました。ハリスの移住後、ブラムリーをはじめとする多くの芸術家がニューリンに集まるようになり、ニューリン派が形成されていきました。

ハリスは約12年間ニューリンで活動した後、1895年にウェールズのカーディフ、ニューポート、ブリストルへと移り、肖像画家として生計を立てました。1898年にはバーミンガムに戻り、自身のスタジオを開設しました。

ハリスは、1885年に王立バーミンガム芸術家協会の準会員に選出され、1886年には正会員に昇格しました。

作品の特徴と評価

ハリスの作品は、自然の光と影を巧みに捉えた写実的な表現が特徴です。ニューリン派の画家たちと同様に、彼は日常の風景や人々の生活を温かい眼差しで描き出しました。彼の作品は、当時のイギリス社会の様子や、人々の暮らしぶりを今に伝える貴重な資料となっています。

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参考文献

* Roger Langley: Edwin Harris 1855-1906 - An Introduction to His Life and Art, Truran 2008, ISBN 1850222215

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