エドガー・ゴンザレス (内野手)

エドガー・ビクター・ゴンザレスについて

エドガー・ビクター・ゴンザレス（Edgar Victor Gonzalez, 1978年6月14日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の元プロ野球選手です。メキシコ人の両親を持ち、二重国籍を持つメキシコ系アメリカ人です。弟は同じくプロ野球選手で、ロサンゼルス・ドジャースに所属していたエイドリアン・ゴンザレスです。2008年と2009年には、サンディエゴ・パドレスで兄弟揃ってプレーしました。

プロ入りからメジャーデビューまで

2000年のMLBドラフトでタンパベイ・デビルレイズから30巡目で指名を受けプロ入り。弟のエイドリアンが2004年にメジャーデビューを果たしたのに対し、エドガーは昇格に時間がかかり、AA級とAAA級を行き来する日々が続きました。2003年と2004年には、2年連続でルール・ファイブ・ドラフトで指名されるなど、移籍も経験しています。

パドレス時代

2008年、サンディエゴ・パドレスに入団し、プロ9年目にしてメジャーデビューを果たしました。この時、すでにチームの主砲として活躍していた弟のエイドリアンと共にプレーすることになりました。正二塁手だった井口資仁の故障により、二塁手のレギュラーの座を掴み、メジャー1年目から111試合に出場しました。2009年3月には、第2回WBCのメキシコ代表に、弟のエイドリアンとともに選出されました。シーズン開幕後は、新加入のデビッド・エクスタインにポジションを奪われ、出場機会が減少。内外野を守れるユーティリティ性で右翼手などでスタメン出場もありましたが、主に代打や守備固めでの起用が中心となり、82試合の出場に留まり、シーズン後にFAとなりました。

読売ジャイアンツでの活躍（1期目）

2010年、読売ジャイアンツと年俸5,000万円の1年契約を結び入団。背番号は「38」に決定しました。同姓のディッキー・ゴンザレスが在籍していたため、登録名は「E・ゴンザレス」、背ネームは「E.GONZALEZ」、スコアボード表記および呼称は「エドガー」となりました。巨人の外国人選手としては、5人目の「ゴンザレス」姓の選手です。原辰徳監督が復帰した2006年以降、巨人は二塁手を固定できず、エドガーに二塁手のレギュラーとしての期待がかけられました。シーズン序盤は打撃不振で二軍降格となりましたが、再昇格後は復調。7月30日の対広島東洋カープ戦では、前田健太から代打逆転満塁本塁打を放つなど、勝負強さを発揮しました。この活躍から「満塁男」と呼ばれるようになりました。しかし、守備面では遊撃手との連携に課題を残し、9月21日の対横浜ベイスターズ戦での守備ミスがきっかけで二軍降格。そのままシーズンを終え、12月に自由契約となりました。

ジャイアンツ傘下からカブス傘下へ

2011年、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、AAA級でプレー。137試合で打率.315、14本塁打、82打点という好成績を収めました。2012年にはシカゴ・カブスとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず、4月末に戦力外となりました。

読売ジャイアンツへの復帰（2期目）

2012年5月、古巣の読売ジャイアンツと契約合意し、再び入団。背番号は「42」に。契約金を含む年俸は2,500万円でした。登録名は「エドガー」となり（背ネームは「EDGAR」）、巨人の外国人選手としては初の「復帰」という形になりました。復帰後は、長打力だけでなく、粘り強い広角打法も披露。小笠原道大が二軍落ちしたことで、一塁手のレギュラーを獲得し、7月中旬まで好調を維持しました。しかし、その後は調子を落とし、8月に二軍降格。クライマックスシリーズでは出番がなかったものの、日本シリーズでは第5戦に指名打者で出場し、2安打1打点の活躍でチームの日本一に貢献しました。シーズン終了後、自由契約となりました。

現役引退とその後

2013年、再びシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、AAA級でプレー。2014年もAAA級でプレーし、オフにはメキシコのウィンターリーグでプレーした後、現役を引退しました。引退後は、読売ジャイアンツの駐米スカウトに就任。2015年12月には、第4回WBC予選のメキシコ代表監督を務めることが発表されました。

プレースタイルと人物

内野の全ポジションを守れるユーティリティプレイヤーとして活躍しました。本職は二塁手ですが、パドレス時代には中堅手とバッテリー以外の全てのポジションを守りました。マイナー時代には投手も務めた経験もあります。打席に入る前には、バットを反時計回りに回転させる独特なルーティンを持っていました。巨人在籍中は、遊撃手の坂本勇人と親交が深く、積極的にコミュニケーションを取っていました。また、当時の坂本にプロ意識の大切さを諭す場面もありました。

詳細情報

NPB初出場・初先発出場: 2010年3月26日、対東京ヤクルトスワローズ1回戦（東京ドーム）
初打席: 同上、2回裏に空振り三振
初安打: 同上、4回裏に中前安打
初打点: 2010年3月31日、対横浜ベイスターズ2回戦（横浜スタジアム）
初本塁打: 2010年5月13日、対埼玉西武ライオンズ2回戦（東京ドーム）
初盗塁: 2010年7月13日、対阪神タイガース13回戦（阪神甲子園球場）
背番号: 2 (2008-2009), 38 (2010), 42 (2012)
代表歴: 2009, 2013 [[ワールド・ベースボール・クラシック]]・メキシコ代表

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