エニシング・ゴーズ (ミュージカル)

『エニシング・ゴーズ』について

概要

『エニシング・ゴーズ』（Anything Goes）は、コール・ポーターが手がけた楽曲を基にしたミュージカルで、1934年にブロードウェイで初演されました。この作品は、豪華客船を舞台にさまざまなキャラクターが織りなすコメディで、ジャズのメロディーと鮮やかなダンスを楽しむことができます。オリジナルの脚本はP・G・ウッドハウスとガイ・ボルトンによるもので、コール・ポーターの代表作の一つとされています。

このミュージカルは、初演から数十年経った後も高い人気を博しており、1956年には映画化もされました。この映画では、ビング・クロスビーやジジ・ジャンメールが主演しています。邦題は『夜は夜もすがら』です。1988年には新たな脚本が登場し、リンカーン・センターでの上演で3つのトニー賞を受賞しました。さらに、2011年にも再びトニー賞を受賞し、エニシング・ゴーズの魅力が衰えないことを証明しています。特に、「エニシング・ゴーズ」という楽曲は、ジャズのスタンダードナンバーとしても広く演奏されています。

日本では1989年に初演され、以降もさまざまなキャストによる公演が行われています。特に、2013年の瀬奈じゅんや2021年の紅ゆずるによる主演公演は多くの観客に喜ばれました。

あらすじ

この物語は、大西洋を横断する豪華客船S・S・アメリカン号を舞台に展開されます。旅客たちは、結婚を控えた実業家や社交界の華、犯罪者とその情婦、ナイトクラブの歌姫など、多彩なキャラクターたちです。彼らはそれぞれの目的を持ち、この船の航海中に様々な出来事に巻き込まれます。恋愛やトラブルが絡み合い、ドタバタの冒険が繰り広げられます。

登場人物

• - リノ・スウィーニー：ニューヨークのナイトクラブの大スターとして登場し、ビリーに惹かれます。
• - ビリー・クロッカー：ホイットニーの部下で、社交界の華ホープに夢中。しかし、彼女はすでに婚約者がいます。
• - ホープ・ハーコート：社交界の華で、婚約者のイヴリン・オークリー卿との結婚が迫られています。
• - ムーンフェイス・マーティン：指名手配のギャングであり、神父に変装して船に乗り込む計画を立てています。
• - イヴリン・オークリー卿：ホープの婚約者で、船上でリノと親しくなります。
• - エリーシャ・J・ホイットニー：ウォール街で成功を収めた実業家です。

楽曲

本作品には「君にこそ心ときめく」や「エニシング・ゴーズ」など、感情豊かな曲が多数含まれています。これらの楽曲は、物語の展開やキャラクターの心情を色鮮やかに表現し、観客を魅了します。特に、ジャズのリズムに合わせて演じられる数々の曲は、このミュージカルの大きな魅力です。

『エニシング・ゴーズ』は、コメディ要素とロマンティックなストーリーが組み合わさっており、観客に楽しさと感動を提供する珠玉のミュージカルです。

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