エヌビーエス

株式会社エヌビーエスは、静岡県沼津市に本社を構える製パン会社です。大手製パンメーカーが名を連ねる一般社団法人日本パン工業会の一員でありながら、売上規模では比較的小規模なグループに属しています。主な販売エリアは静岡県を中心とし、神奈川県や山梨県の一部にも及んでいます。

歴史

その歴史は1949年に杉山三郎氏が創業した二本松製パン所に遡ります。長年にわたり地域に密着したパン作りを続け、1999年に「株式会社ヌマヅベーカリー」から現在の「株式会社エヌビーエス」へと社名を変更しました。

事業展開

エヌビーエスの事業の中核を担うのが、子会社である株式会社バンデロールが展開するベーカリー事業です。「バンデロール」「バンデリ」などのブランド名で、静岡県を中心に、首都圏や愛知県にも店舗を構えています。これらの店舗では、焼きたてのパンやバラエティ豊かなパン製品を提供し、地域の人々に親しまれています。

主力商品

エヌビーエスを代表する製品として、まず挙げられるのが「のっぽパン」です。細長い形状が特徴的なこのパンは、長年にわたり愛され続けているロングセラー商品です。また、食パンにおいては、特定保健用食品として初めて認定された「ファイバー食パン爽快健美」など、健康志向の消費者に向けた製品開発にも力を入れています。

今後の展望

2007年8月、エヌビーエスは経営資源をベーカリー事業に集中させるため、パンの小売事業からの撤退を表明しました。これは、子会社バンデロールのベーカリー事業をさらに強化し、競争激化する製パン業界において独自の地位を確立するための戦略と見られます。この決断が、今後のエヌビーエスの成長にどのような影響を与えるのか、業界内外から注目が集まっています。

エヌビーエスは、長年の歴史の中で培ってきた技術と経験を活かし、地域に根ざしたパン作りを続けています。主力商品の「のっぽパン」をはじめ、様々なパン製品を通じて、食卓に笑顔を届けることを目指しています。今後の事業展開にも期待が高まります。

もう一度検索