エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム

NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社について

NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社（NTT Broadband Platform, Inc.）は、NTTグループの一員として、主に公衆無線LAN（Wi-Fi）の構築・運用を手がける情報通信企業です。

公衆無線LAN構築のパイオニア

同社は、公衆無線LANの構築に関する深い知識と豊富な経験を有しており、2014年3月末時点で約15万ものアクセスポイントを保有しています。その中でも、無料の公衆無線LANポータルサイトサービスである「Wi-Fine」は広く知られています。さらに、NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモといった大手通信事業者にも共用アクセスポイント（AP）を提供しており、業界における重要な役割を担っています。

電気通信事業者への設備卸事業

同社は、自社で構築した無線LAN設備を他の電気通信事業者にも貸し出す事業を展開しており、2014年9月時点で9つの事業者と提携しています。具体的には、NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクテレコム、UQコミュニケーションズ、ワイヤ・アンド・ワイヤレス、ケイ・オプティコムといった、日本の主要な通信事業者が名を連ねています。

Wi-Fiクラウド事業

企業や自治体など、無料Wi-Fiを提供したいエリアオーナー向けに、Wi-Fiクラウドサービスを提供しています。このサービスでは、外国人を含めた誰もが自由にWi-Fiを利用できるオープンアクセス環境の構築や、ネット接続後にエリアオーナーのポータル画面を表示する機能などを提供しています。導入事例としては、セブン&アイグループ（セブン-イレブン、イトーヨーカドー、デニーズ）、埼玉西武ライオンズ（西武ドーム）、川崎フロンターレ（等々力陸上競技場）などが挙げられ、多くの自治体でもシティWi-Fiとして採用されています。

Japan Connected-free Wi-Fi

各エリアオーナーが提供するフリーWi-Fiに自動的に接続できるアプリ「Japan Connected-free Wi-Fi」を提供しています。このアプリは、iOSとAndroidの両方に対応しており、日本語だけでなく、英語、中国語（簡体字・繁体字）、韓国語、タイ語、マレー語、インドネシア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、ベトナム語、タガログ語と、合計16言語に対応しています。

共用APエリアについて

NTTBPが構築・運用する共用アクセスポイント（共用AP）は、さまざまな場所で利用可能です。ただし、利用できる電気通信事業者のサービスは場所によって異なり、NTTドコモの「docomo Wi-Fi」や「d Wi-Fi」のみが利用できるエリアもあります。

過去の行政指導

2012年4月4日には、コンビニエンスストアなどで提供していた公衆無線LANサービスにおいて、特定のサイトへのアクセスを遮断していたことが電気通信事業法第4条に違反するとして、総務省から行政指導を受けています。

アクセスポイントの新設・更改

総務省の無線LANビジネス研究会（2012年3月23日開催）の資料によると、同社はアクセスポイントの新設・更改において、以下の要件に対応しています。

複数事業者での共用を可能にするマルチSSID/マルチRADIUS/マルチVLAN対応
300Mbps～600Mbpsの高速通信に対応
WPA2によるセキュリティ対策
2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応
WAN回線に光回線を採用
チャンネル配置や干渉などを考慮した最適なシステム設計
保守監視体制の整備

関連情報

Wi-Fine：NTTBPが提供する無料Wi-Fiポータルサービス
NTTブロードバンドプラットフォーム公式サイト：https://www.ntt-bp.net/
Japan Wi-Fi auto-connect：https://www.ntt-bp.net/jcfw/

NTTブロードバンドプラットフォームは、公共無線LANの分野において、技術力と豊富な実績を背景に、今後もそのサービス拡充が期待されます。

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