エネサーブ

エネサーブ株式会社の概要

エネサーブ株式会社は、滋賀県大津市に本社を置く日本の企業で、大和ハウス工業の完全子会社です。この企業は、1965年に創業者・深尾勲によって設立されました。設立当初は関西電力から独立し、電気設備の保守点検業務を主な事業としましたが、その後、ビジネスの幅を広げてきました。

1984年には、A重油を燃料としたオンサイト発電事業に参入し、ビルや工場、スーパーマーケットなどの企業に自家用発電機を設置して電力や熱を供給するコージェネレーションシステムを導入しました。このサービスの利点は、既存の電力会社よりも安価な料金で電力を提供できるという点であり、多くの契約を獲得する要因となりました。特に、2000年以降に電力小売り事業が自由化された後は急成長を遂げました。

2000年8月にはナスダック・ジャパンに上場し、翌年の2001年8月には東京証券取引所第一部にも上場しました。しかし、2006年頃から原油価格の急騰が発生し、発電コストが増加したことで、低価格の電力契約が企業にとって大きな負担となり、結果として業績が大きく悪化しました。2007年3月期には217億円の経常損益が赤字に転落し、オンサイト発電事業からの撤退を発表することとなります。さらに希望退職の募集を行い、リストラを進めることとなりました。

2007年5月には、大和ハウス工業に支援を求め、同年中に大和ハウスの連結子会社となりました。2008年11月には完全子会社化され、それに伴い上場を廃止し、実質的に深尾氏も経営から退くこととなりました。その後、エネサーブ株式会社は電気設備の保守点検、電力小売り、省エネルギービジネスなどの事業に焦点を当てて活動を続けています。

沿革

• - 1965年12月: 深尾勲によって関西精密計測株式会社として設立。
• - 1973年2月: 商号を日本精密計測株式会社に変更。
• - 1984年5月: 自家用発電機の販売を開始。
• - 1987年8月: 福岡県嘉穂郡桂川町に天道工場を新設し、自家用発電機の製造を開始。
• - 1991年6月: 商号を株式会社セーミツに変更。
• - 1997年4月: 商号をエネサーブ株式会社に変更。
• - 2000年8月: ナスダック・ジャパン（現・ヘラクレス）に上場。
• - 2001年8月: 東京証券取引所第一部に上場。
• - 2007年5月: 大和ハウス工業の連結子会社となる。
• - 2008年11月: 大和ハウス工業の完全子会社となり、上場廃止。

関連項目

• - 大和ハウス工業

外部リンク

• - エネサーブ

エネサーブ株式会社は、時代の変化に応じて柔軟に事業の方向性を変えながら、安定した電力供給や省エネルギーへの取り組みを進めています。

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