エバン・ガティス

ジェームズ・エバン・ガティスのプロフィール

ジェームズ・エバン・ガティス（James Evan Gattis）は、1986年8月18日にアメリカ合衆国テキサス州ダラスで生まれた元プロ野球選手です。捕手や左翼手として知られ、右投げ右打ちのスタイルを持ち、その愛称は「ブル（Bull）」と呼ばれています。また、メディアによっては「ギャティス」と表記されることもあります。

経歴

プロ入り前の生活

ガティスは6歳から野球を始め、少年時代はテキサス・レンジャーズの熱烈なファンでした。彼は高校時代に才能を発揮し、テキサスA&M大学への進学が期待されましたが、過度なプレッシャーによりアルコールやマリファナに手を出すことになり、進学を断念しました。母親の助けも後押しとなり、30日間の更生施設で過ごした後、オクラホマ州のセミノール州立大学に進むこととなります。そこでも野球をするものの、膝の怪我のために引退を余儀なくされました。

長い放浪生活を経て、ダラスでバレットパーキングの仕事をした後、コロラド州ボルダーにいて兄妹の家にしばらく滞在。そこでスキーのリフト係として働いたのち、再びダラスに戻りました。2010年、彼は再び野球をやる決意をし、義理の兄弟が在籍するテキサス・オブ・ザ・パージアン・ベイシン大学に入学、ここで野球人生を再スタートしました。

ブレーブス時代

彼のプロ野球キャリアは、2010年のMLBドラフトでアトランタ・ブレーブスからの指名を受けることで始まりました。1年目は傘下のルーキー級ダンビル・ブレーブスでデビューし、35試合に出場して打率.288、4本塁打を記録しました。2011年にはA級ローム・ブレーブスへ昇格し、2012年はA+級リンチバーグ・ヒルキャッツで20試合に出場して打率.385、9本塁打の成績を残しました。オフシーズンにはベネズエラのウィンターリーグにも参加し、ここで「El Oso Blanco」の愛称がつけられました。

2013年にはブライアン・マッキャンの怪我によってメジャー昇格を果たし、パフォーマンスを発揮しました。特に初メジャー本塁打はロイ・ハラデイから打つなど、鮮烈なデビューを遂げます。この年、彼は105試合に出場し、打率.243で21本塁打、65打点を記録し、ナショナルリーグの新人王投票では7位に入ります。

アストロズ時代

2015年、ガティスはヒューストン・アストロズにトレードされ、その後は主に指名打者として活躍しました。153試合に出場し、打率.246で自己最多の27本塁打を記録。また、アメリカンリーグで注目される選手となりました。2016年は128試合に出場、打率.251で32本塁打、72打点を挙げ、通算100本塁打も達成。これにより、彼の評判はさらに高まりました。

2017年は8月に脳震盪の影響で出場が減少しましたが、2018年には再び128試合に出場。打率は.226ながらも25本塁打を記録し、活躍を続けました。最終的には2020年に現役を引退、彼の野球キャリアを終えることとなります。

結論

ジェームズ・エバン・ガティスのキャリアは、さまざまな苦難と成功に満ちていました。彼の野球に対する情熱は、多くのファンに感動を与え、メジャーリーグでの彼の足跡は今も多くの人に記憶されています。

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