エピロック

エピロック：世界を動かす土木鉱山機械メーカー

エピロックABは、スウェーデンのストックホルムに本社を置く、世界的な土木鉱山機械メーカーです。ナスダック・ストックホルムにも上場しており、その歴史は、産業機械メーカーとして名高いアトラスコプコ社の土木鉱山機械部門にまで遡ります。

揺るぎない歴史：アトラスコプコからエピロックへ

1873年に設立されたアトラスコプコ社のルーツを継承するエピロックの歴史は、革新の連続です。1905年にロックドリルの生産を開始、1936年には軽量で持ち運び可能な掘削機を開発し、作業効率を飛躍的に向上させました。この革新的な技術は国際的な評価を受け、世界的なシェア獲得に繋がりました。その後も、油圧式ロックドリルの開発（1973年）、競合他社の買収（1988年Secoroc）、新工場の設立（1992年、エレブルー）など、積極的な事業展開を続けました。さらに、2004年にはインガソール・ランド社の土木鉱山機械部門を買収し、事業規模を拡大。2009年には中国南京に研究開発センターを開設するなど、グローバルな研究開発体制を構築しました。

2017年、アトラスコプコ社は土木鉱山機械部門を独立させることを発表し、2018年にエピロックは独立した企業として新たなスタートを切りました。アトラスコプコ社は全株式を売却し、エピロックは株式上場企業となりました。現在、世界約60か国に現地法人を有し、150か国以上に製品を販売するグローバル企業へと成長を遂げています。売上高は、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、北米がそれぞれ20％台と、地域バランスも取れています。中東アフリカやラテンアメリカへの展開も積極的に進めています。

エピロックジャパン株式会社：日本の土木鉱山機械を支える

日本におけるエピロックの事業は、エピロックジャパン株式会社が担っています。同社は、アトラスコプコ日本法人の土木鉱山機械事業部を独立させる形で設立されました。クローラドリルやローダー、岩盤掘削機器など幅広い製品の販売と、充実したアフターサービスを提供しています。

エピロックジャパン株式会社の横浜工場は、1952年に東京流機製造株式会社本社として設立された歴史ある工場です。その後、インガソール・ランド社、アトラスコプコ社を経て、2018年よりエピロックジャパン株式会社として操業していましたが、2023年4月1日に生産拠点を中国南京に移転、オフィスを横浜市西区みなとみらい地区に移転しました。長い歴史を持つ横浜工場は、日本の土木鉱山業界の発展に大きく貢献しました。

未来への挑戦：持続可能な社会への貢献

エピロックは、革新的な技術とグローバルなネットワークを駆使し、世界中の土木鉱山事業を支えています。これからも、安全で効率的な製品開発と、持続可能な社会への貢献を目指し、更なる発展を遂げていくことでしょう。その取り組みは、エピロックのコーポレートサイトや公式SNS等で確認できます。

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