エフエムマザーシップ

FMマザーシップ：地域に根ざした情報発信基地

株式会社エフエムマザーシップは、和歌山県有田郡湯浅町、広川町、有田川町の一部地域を対象としたコミュニティFM局です。愛称はFMマザーシップ。

開局の経緯と概要

2001年に開局したFMマザーシップは、和歌山県で2番目のコミュニティ放送局です。開局のきっかけは、広川町の主婦であった坂口緑氏が阪神・淡路大震災を経験し、コミュニティ放送の必要性を痛感したことでした。坂口氏は「FMマザーシップ準備委員会」を立ち上げ、尽力の結果、開局に至りました。現在は代表取締役社長として、FMマザーシップを運営しています。

本社とスタジオは湯浅町湯浅にあり、送信所は有田川町長谷の鷲ヶ峰コスモスパークに設置されています。送信所の電力は、コスモスパーク内の風力発電施設で賄われています。周波数は88.9MHz、空中線電力は10Wで、湯浅町、広川町、吉備町の一部地域とその周辺を放送エリアとしています。

聴取可能地域は、和歌山市、御坊市、海南市、湯浅町、有田川町、広川町、由良町、美浜町、日高町、日高川町（一部地域を除く）と広く、エリア内人口は約45万人とされています。

番組の特徴

FMマザーシップの番組は、音楽放送を含め、24時間のほとんどが自社制作です。公式ウェブサイトでは「全て」と案内されていますが、実際には他社制作の番組もわずかに含まれています。通常、日曜日は生放送を行わず、事務所も閉鎖されています。

地域との連携も重視しており、3町を管轄する湯浅警察署とは「災害時の緊急放送に関する協定」を締結しています。これにより、災害発生時には迅速かつ正確な情報伝達が可能となり、地域住民の安全確保に貢献しています。

主な番組

朝10時心の修行（月 - 金 10:00 - 11:00）
サンサンクルーズ（月 - 金 11:30 - 13:00）
イブニングクルーズ（金 17:00 - 19:00）
アンゼルセン塾「世界の美しいお話し」

沿革

2001年（平成13年）
8月7日 - 放送局の予備免許取得。
9月15日 - 株式会社エフエムマザーシップを設立。
11月26日 - 放送局の免許取得。
12月7日 - 開局。
2002年（平成14年）5月 - 地元の小中学校の修学旅行中継を開始。
2006年（平成18年）
4月 - インターネットテレビを開始。
11月8日 - 湯浅警察署と「災害時の緊急放送に関する協定」を締結。

FMマザーシップは、地域に密着した情報発信を通じて、地域住民の生活を豊かにし、安全・安心なまちづくりに貢献するコミュニティFM局として、今後もその役割を果たしていくことが期待されます。

外部リンク

FMマザーシップ
FMマザーシップ (@tuyukusa889) - X（旧Twitter）
みどり社長の放送局奮闘記

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