エフエム仙台

株式会社エフエム仙台（Date fm）

株式会社エフエム仙台（エフエムせんだい）は、宮城県内を中心にFMラジオ放送を提供する特定地上基幹放送事業者です。愛称は『Date fm』で、1982年に開局した日本で東北地方初の民放FM局となります。エフエム仙台のコールサインはJOJU-FMで、アーバンな音楽や様々な情報を発信しています。

開局の背景と歴史

エフエム仙台は1982年3月1日に設立され、同年12月1日に放送を開始しました。開局当初から、地域コミュニティへの貢献を目指し多彩な番組編成を行ってきました。開局からわずか10年後の1992年には、ジャズに特化したコンピレーションアルバムをリリースし、ラジオの新たな楽しみ方を提供しました。

1997年には開局15周年を記念し、一般公募によって新たに愛称を『Date fm』に変更しました。伊達政宗にちなんだこの名称は、根強い人気を誇り、現在ではすっかり浸透しています。

組織と運営

エフエム仙台の親会社はフジ・メディア・ホールディングスで、地元の仙台放送と密接な関係にあります。ニュースや天気情報などの提供においては、河北新報や読売新聞、朝日新聞と協力し、リスナーに最新の情報を届けています。宮城を拠点にしながらも、東北6県のFM局の中で唯一、県内に支社を設けていない特異性を持ちます。

放送エリアとリーチ

エフエム仙台は、主に宮城県を放送対象地域としていますが、20dB以上で聴取が可能な地域は広がりを見せています。視聴可能人口は約500万人に達し、隣接する岩手県の盛岡市から秋田県、山形県、福島県にかけて広範囲にわたり受信が可能とされています。さらに、関東地方の一部でも受信できることが確認されています。

放送内容と特別番組

平日は24時間体制で番組を放送し、土日は主に早朝から深夜までの放送を行っています。特に、東日本大震災が発生した際には、緊急放送体制を整え、震災関連の情報を24時間体制で提供しました。地震を経て、地域とのつながりを重視し、復興支援にも力を入れています。

未来への展望

2022年には開局40周年を迎え、さらなる地方創生を目指し、地域に密着したコンテンツの制作を継続しています。イベントの開催や特別番組の制作などを行うことで、地域との絆を深め、リスナーとのコミュニケーションを図りながら、今後も発展を続けていく意向です。エフエム仙台はリスナーに愛される放送局として、音楽と情報を通じた地域貢献を目指しています。

特徴的なスタジオ

エフエム仙台の本社にはいくつかのスタジオが設置され、Aスタジオ、Bスタジオ、Cスタジオが整備されています。特にAスタジオは外から見えるようになっており、リスナーが生放送を観覧することも可能です。この工夫により、リスナーとの距離感を縮め、より身近な存在となる努力がされています。

結論

エフエム仙台は、地域に根ざした放送局として35年以上の歴史を持ち、多彩な音楽と情報を通じて地域に貢献してきました。これからも新たな試みに挑戦し、進化を続ける姿勢を持ち続けることでしょう。

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