エマ・ナヴァッロ

エマ・ナヴァッロ（Emma Navarro）は、2001年5月18日生まれのアメリカ合衆国出身の女子プロテニス選手です。サウスカロライナ州チャールストンで生まれ育ち、イタリア系アメリカ人としてのルーツを持っています。彼女は右利きで、両手打ちのバックハンドストロークを特徴としています。身長は170cm。

経歴

ナヴァッロの祖父はカレッジフットボールコーチのフランク・ナヴァッロ、父親は実業家兼投資家のベン・ナヴァッロというスポーツとビジネスの両方に縁のある家庭環境で育ちました。チャールストンの私立女子高校アシュリー・ホール学校に通い、学業とテニスの両立を図りました。

2019年には、全豪オープンジュニア女子ダブルスで準優勝、全仏オープンジュニア女子シングルスで準優勝、同ダブルスでは優勝を飾るなど、ジュニア時代からその才能を発揮しました。また、同年4月には、故郷で開催されたチャールストン・オープンでWTAツアー本戦デビューを果たしました。

2020年秋にはバージニア大学に進学し、1年生時には25勝1敗という圧倒的な成績で国内学生ランキング1位を獲得しました。2021年5月にはNCAA全米学生テニス選手権女子シングルスで優勝し、その結果、全米オープンの本戦ワイルドカードを獲得し、グランドスラムデビューを果たしました。大学2年時には、シングルスで26勝2敗を記録し、国内学生ランキング2位となりましたが、NCAA全米学生テニス選手権ではベスト16に終わりました。その後、大学を中退しプロに転向しました。

プロ転向後の2023年、全仏オープンでグランドスラム初勝利を挙げ、6月にはバート・ホンブルク・オープンで初のWTAツアーベスト4に進出しました。また、9月にはサンディエゴ・オープンでもベスト4となり、WTAランキングを49位まで上げ、トップ50入りを果たしました。

2024年は更なる飛躍の年となり、ホバート国際でWTAツアー初優勝を飾りました。全豪オープンでは初のシード選手として出場し、3月のBNPパリバ・オープンでは、当時世界ランキング2位のアリーナ・サバレンカを破り、WTA1000トーナメントでベスト8に進出。この結果、WTAランキングでトップ20入りを果たしました。全仏オープンでは4回戦に進出、ウィンブルドン選手権では準々決勝に進出するなど、グランドスラムでの活躍も目覚ましいものがあります。特にウィンブルドンでは、大坂なおみやコリ・ガウフといった強豪選手を破り、大きな注目を集めました。パリオリンピックでは11シードとして出場し、3回戦敗退となりましたが、ナショナル・バンク・オープンでは初のWTA1000準決勝に進出。モンテレイ・オープンでも準決勝に進出するなど、着実にステップアップを重ねています。

2024年全米オープンでは、準々決勝まで勝ち進み、前回優勝者のコリ・ガウフを破るなど快進撃を続け、初のグランドスラム準決勝進出を果たしました。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 1回 (1勝0敗)

4大大会シングルス成績

略語の説明

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

外部リンク

エマ・ナヴァッロ - WTAツアーのプロフィール （英語）

もう一度検索