エミット・スミス

エミット・スミスの紹介

エミット・スミス（Emmitt James Smith III）は、1969年5月15日生まれのアメリカンフットボール選手で、フロリダ州ペンサコーラ出身です。彼はNFLのダラス・カウボーイズとアリゾナ・カージナルスで活躍したランニングバック（RB）であり、数々の記録と栄光に彩られたキャリアを持っています。

キャリアのスタート

スミスは1990年のNFLドラフトでダラス・カウボーイズに全体17位で指名され、プロ選手としての道を歩み始めました。当時、彼を指名するかどうかは議論がありました。彼の身長やスピードが懸念され、チームは当初ディフェンスバックを欲していたのですが、スカウトによって彼の技術が評価され指名が決まりました。

現役入りしてから彼は瞬く間にカウボーイズのエースRBとなり、1990年には937ヤードを走り11タッチダウンを挙げてAP通信が選ぶ最優秀新人選手に選ばれました。これが彼の成功の始まりでした。

スーパーボウルと記録

スミスはダラス・カウボーイズでの活躍を通じて、3回のスーパーボウル制覇を達成しました。また、彼は1993年にNFL史上初めて、同一シーズンにおいてレギュラーシーズンのMVP、年間最多ラッシングヤード、スーパーボウル勝利、スーパーボウルMVPという4つの栄誉を同時に手に入れました。特に彼が2002年に記録した生涯獲得ラッシングヤード18355ヤードは、今なお破られていないNFLの記録です。

1991年から2001年までの11年間で、スミスは毎年1000ヤード以上を走ったことからも、その持続的な成功が伺えます。また、彼はプロボウルに合計8回選出され、オールプロにも6年連続選ばれました。

プレイスタイル

スミスはインサイドランナーとしての耐久性があり、優れた視野を持ち、強いボディバランスで知られています。彼はタックルを巧みにかわす能力に優れ、外側に走ってパスをキャッチすることも得意でした。また、パスプロテクションの技術も高く、チームメートに支持されていました。

彼はデトロイト・ライオンズのバリー・サンダースとしばしば比較され、その両者は1990年代においてラッシングリーダーとなり続けました。スミスは彼自身のスタイルを持ちながら、タッチダウンセレブレーションとしてヘルメットを脱ぐ行為を行っていましたが、後にこの動作は禁止されることになりました。

引退後の活動

エミット・スミスは2005年に引退し、ダラス・カウボーイズとの特別契約によって選手生活に幕を閉じました。彼は引退後も様々なメディア活動に参加し、2006年には人気番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』で優勝するなど、多方面で活躍しています。

私生活

スミスは2000年にパトリシア・サウスオールと結婚し、夫妻の間には一人の息子がいます。また、彼には過去の関係から生まれた娘もおり、家族との時間も大切にしています。彼のプライベートライフは公の場でも度々取り上げられ、多くの人々に親しまれています。

結論

エミット・スミスはNFLにおける偉大な選手の一人であり、その記録や業績は今なお多くのファンに愛されています。彼のキャリアは、アメリカンフットボールの歴史に刻まれ、後の世代に影響を与える存在として、今後も語り継がれていくことでしょう。

もう一度検索