エリク家

エリク家は、12世紀半ばから13世紀半ばにかけて、スヴェルケル家と王位を巡り争ったスウェーデンの王家です。その名は、初代の王であるエリク9世（聖王）に由来します。エリク家の本拠地は、エステルイェートランドもしくはヴェステルイェートランドにあったと考えられています。

エリク家は、スウェーデンの歴史において重要な役割を果たしました。エリク10世は、正式な戴冠式を行った最初のスウェーデン王とされています。彼の治世は、王権の強化と国家の安定に貢献しました。

しかし、エリク家の支配は長くは続きませんでした。1250年、エリク11世が亡くなると、エリク家の血統は途絶え、王位はエリク11世の姉インゲボリの子孫であるフォルクング家に引き継がれることになりました。

エリク家から輩出された主なスウェーデン王は以下の通りです。

エリク9世（聖王）：1150年 - 1160年
クヌート1世：1167年 - 1195年
エリク10世：1208年 - 1216年
エリク11世：1222年 - 1229年、1234年 - 1250年
クヌート2世：1229年 - 1234年

エリク家の歴史は、中世スウェーデンの政治的変動と王位継承の複雑さを物語っています。短い期間ながらも、エリク家はスウェーデン王国の発展に重要な足跡を残しました。

参考文献：

百瀬宏他 編『新版 世界各国史21 北欧史』山川出版社、1998年
下津清太郎編『世界帝王系図集 増補版』近藤出版社、1982年
Jiří Louda、Michael Maclagan、Lines of Succession、Little、Brown & Company、1981.

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