エリック・スタルツ

エリック・スタルツ：異色の経歴を持つ技巧派左腕

エリック・ウィリアム・スタルツ（Eric William Stults, 1979年12月9日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州プリマス出身の元プロ[[野球選手]]。左投左打の投手として、MLBとNPBで活躍しました。野球だけでなくバスケットボールにも才能を発揮した、異色の経歴の持ち主です。

プロ入りとドジャース時代

ベセル大学時代は、野球部で投手と外野手を兼任。さらに、NBA選手を目指してバスケットボールにも打ち込むという、マルチな才能を発揮していました。2002年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから15巡目（全体451位）で指名され、プロ[[野球選手]]としてのキャリアをスタートさせます。

2006年9月5日、ミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビュー。3イニングを投げて3失点という結果でした。2009年には、故障した黒田博樹の代役として先発の機会を得て、見事勝利を挙げるなど、着実に実績を積み重ねていきました。

広島東洋カープでの挑戦

2010年、スタルツは広島東洋カープと契約。年俸7000万円プラス出来高払いという条件で、背番号24を背負い、NPBでのプレーを開始しました。先発ローテーションの一角として期待され、交流戦ではまずまずの投球を披露。3勝を挙げるなど、日本の野球への適応を見せました。

しかし、リーグ戦再開後は不安定な投球が目立ち、特に8月12日の阪神タイガース戦では、城島健司、桜井広大、狩野恵輔に三者連続被弾を許すなど、課題も露呈。最終的に、リーグワースト2位となる23被本塁打を記録し、6勝10敗、防御率5.07という成績でシーズンを終え、1年でチームを去ることになりました。

その後のMLBでの活躍

広島退団後、2010年11月29日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約。2011年はマイナーリーグでのプレーが中心となり、オフにFAとなります。2011年12月13日にはシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結びました。

2012年5月17日、サンディエゴ・パドレスへウェーバー公示を経て移籍。2013年4月15日には、自身初となる3点本塁打を放ちました。同年は11勝を挙げ、先発ローテーションに定着。その後も、2014年もパドレスで先発として起用されましたが、8勝17敗と大きく負け越してしまいました。

2015年1月29日にはアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、4月5日にメジャー契約を結んで40人枠入り。しかし、同年5月27日にはフアン・ウリーベ、クリス・ウィズロウとのトレードで、アルベルト・カヤスポ、イアン・トーマス、フアン・ハイメとともにロサンゼルス・ドジャースへ移籍。オフにはFAとなりました。

現役引退とその後

現役引退後は、金融関係の仕事に就いています。

選手としての特徴と記録

スタルツは、技巧派の左腕投手として、変化球を駆使した投球が持ち味でした。MLBでは通算29勝を記録。NPBでは1シーズンのみのプレーでしたが、その独特の投球フォームは日本のファンにも印象を与えました。

NPBでの主な記録は以下の通りです。

初登板・初先発：2010年4月23日、対読売ジャイアンツ戦
初奪三振：2010年4月23日、対松本哲也
初勝利・初先発勝利：2010年5月19日、対オリックス・バファローズ戦
初安打・初打点：2010年4月23日、対東野峻

背番号

50 (2006年 - 2009年)
24 (2010年)
54 (2011年)
52 (2012年 - 同年途中)
53 (2012年途中 - 2014年)
37 (2015年)

まとめ

スタルツは、アメリカと日本でプレーした経験を持つ、異色の経歴を持つ野球選手です。MLBでは先発ローテーションとして活躍し、広島では苦戦を強いられましたが、その経験は彼の野球人生において重要な要素となりました。引退後も金融業界で活躍しており、その多才ぶりを発揮しています。

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