エリック・ブラントレット

エリック・ケビン・ブラントレット（Eric Kevin Bruntlett、1978年3月29日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州ラファイエット出身の元プロ野球選手（内野手）。右投右打。MLB史上15人しかいない無補殺三重殺の達成者の1人である。

経歴

学生時代

地元のウィリアム・ヘンリー・ハリソン高校時代には、1996年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから72巡目（全体1663位）で指名されたが、スタンフォード大学に進学。大学では、カレッジ・ワールドシリーズに3回出場した。

アストロズ時代

2000年のMLBドラフトで9巡目（全体277位）でヒューストン・アストロズから指名され、入団。2003年6月27日に25歳でメジャーリーグデビューを果たした。

2005年7月24日のワシントン・ナショナルズ戦では、同点の14回表に3ラン本塁打を放ち、チームの勝利に大きく貢献（この時打った相手は、その年に防御率2.04を記録した好投手ヘクター・カラスコ）。シカゴ・ホワイトソックスとの2005年のワールドシリーズにも出場を果たした。

2006年は、プレストン・ウィルソンの加入により、背番号「4」を譲り、1シーズンのみ「10」を着用した。

フィリーズ時代

2007年オフの11月7日、ブラッド・リッジと共にジェフ・ギアリー、マイケル・ボーン、マイク・コスタンゾとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍。2008年には、自身最多となる120試合に出場し、規定打席には満たなかったものの、打率.217、2本塁打、15打点などを記録した。タンパベイ・レイズとの2008年のワールドシリーズに出場し、自身2度目のワールドシリーズ出場で優勝。第2戦では代打本塁打を記録した。さらに、第3戦の同点の9回裏には、先頭打者として死球で出塁し、その後カルロス・ルイーズのヒットでサヨナラの得点を記録した。

2009年8月23日のニューヨーク・メッツ戦では、二塁手として先発出場。3安打を記録した後、9回裏にジェフ・フランコーアの打球に対して、史上15人目となる無補殺三重殺を完成させた。この三重殺達成と同時に試合が終了したのは史上2度目であり、2点差の緊迫した場面での達成だった。

ニューヨーク・ヤンキースとの2009年のワールドシリーズにも出場。

選手としての特徴

ユーティリティープレーヤーであり、投手と捕手以外の7ポジションを守った経験を持つ。

記録

ワールドシリーズ出場：3回（2005年、2008年、2009年）
無補殺三重殺：1回（2009年8月23日、史上15人目）

背番号

4 (2003 - 2005、2007 - 2009年)
10 (2006年)

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