エル

「エル」という言葉は、非常に多岐にわたる意味や固有名詞として、様々な分野で使用されています。文脈によってその指し示す対象は大きく異なるため、単一の定義では捉えきれません。ここでは、「エル」という名称で知られる代表的な事柄について、種類ごとに整理して解説します。

一般的な用法

一般的な単語としての「エル」は、まずヤード・ポンド法体系における長さの単位の一つとして挙げられます。また、古代ヘブライ語において「神」（אל）を意味する言葉としても用いられます。

文字の名称

特定の文字の読み方として「エル」が使われる例があります。ラテン文字の「L」は、英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語など多くの言語で「エル」と読まれます。キリル文字においては、「Л」がロシア語、ウクライナ語、キルギス語などで「エル」と読まれています。同様に、キリル文字の「Р」も、これらの言語やブルガリア語などで「エル」と読まれる場合があります。

地名や施設名

日本の商業施設などの名称にも「エル」が見られます。東京都国分寺市に位置するJR国分寺駅の駅ビルは「国分寺エル」として運営されています。かつて三重県津市に存在した商業施設も「津ショッピングセンターエル」という名称でした。この施設は後に「津サティ」と名前を変え、現在は「イオン津ショッピングセンター」となっています。

雑誌名

国際的に影響力を持つファッション雑誌の一つに「ELLE（エル）」があります。これはフランスの出版社であるアシェット・フィリパッキ・メディアが所有しており、世界中で展開されている有名な出版物です。

作品・コンテンツ名

映画、音楽、ゲーム、漫画など、様々なジャンルの作品のタイトルや、作品内に登場する要素の名称として「エル」が使用される例が数多くあります。

映画: 1953年に製作されたメキシコ映画『エル』、1997年製作の映画で原題が『Elles』の作品、2016年のヨーロッパ映画で原題が『Elle』の作品、Acid Black Cherryのアルバムを原作とした2016年の日本映画『L-エル-』などがあります。
音楽: ロックバンドAcid Black Cherryのコンセプトアルバム『L-エル-』や、ロックバンドWANIMAのアルバム『Are You Coming?』に収録されている楽曲「エル」などが知られています。
漫画: 髙橋美由紀による漫画作品『エル』、およびその続編にあたる『エル～海を守る者～』があります。
ゲーム: エルフから発売されたアダルトゲーム『ELLE』やそのリメイク版『él』、コンピュータRPG『摩訶摩訶』におけるガールフレンドのデフォルト名、シミュレーションRPGシリーズ『フェーダ』に登場するエル・ノースウィンド、スーパーファミコン用ソフト『天地創造』のヒロイン、フリーゲーム『Seraphic Blue』のキャラクター、バンダイナムコゲームスの『Solatorobo それからCODAへ』に登場するキャラクターエル・メリゼなどが挙げられます。
その他: NHK教育テレビジョンの子供向け番組『英語であそぼ』（1995年4月〜1998年3月）に登場した着ぐるみのキャラクターの名前としても使われていました。

実在する人物名

著名な人物の中にも、「エル」という名前やそれに類する名前を持つ人々が存在します。

エル・ファニング: アメリカ合衆国出身の女優。
エル・ジェネリコ: プロレスラー。
エル・マクファーソン: オーストラリア出身のスーパーモデル、女優。
エル・リシツキー: ソビエト連邦のグラフィックデザイナー、建築家。
エル (INFINITE): 韓国の男性アイドルグループ「INFINITE」のメンバー（本名：キム・ミョンス）。

架空の存在

物語やフィクションの世界に登場するキャラクターや概念にも、「エル」という名前を持つ存在が数多く見られます。

J・R・R・トールキンによる神話的作品群『シルマリルの物語』などに登場する世界の唯一神、エル・イルーヴァタール。
漫画『The・かぼちゃワイン』のヒロイン、朝丘夏美の愛称。
映画『ドラえもんのび太の海底鬼岩城』に登場するキャラクター。
アニメ『機動戦士ガンダムZZ』の登場人物、エル・ビアンノ。
漫画『しゅごキャラ!』に登場するキャラクター。
冬木るりかの漫画『ダークネス・ドール』に登場する人物、エル・レイリア。
* テレビアニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』の主要登場人物の一人。

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