エルジャ語

エルジャ語は、ロシア連邦内のモルドヴィア共和国を中心に、ヴォルガ川中流域に居住するモルドヴィン人の一部によって使用される言語です。この言語は、モルドヴィア共和国において、ロシア語、モクシャ語と並び、公用語として認められています。また、エストニア、ウクライナ、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスタンなどの中央アジア地域にも、少数の話者が存在します。

話者数についてですが、第一言語としてエルジャ語を使用している人々は約44万人、第二言語以上として使用している人々は約52万人と推定されており、合計すると約96万人の話者がいると考えられています。

エルジャ語は、ウラル語族のフィン・ウゴル語派に属する言語です。この語派には、フィンランド語やエストニア語などが含まれており、エルジャ語もこれらの言語と系統的なつながりを持っています。特に、近縁関係にあるモクシャ語と合わせてモルドヴィン諸語というグループを形成しています。

エルジャ語は、その言語名に関して複数の別称を持っています。これには、「モルドヴィン語」、「モルドヴィン・エルジャ語」、「エルジャ・モルドヴィン語」といった名称のほか、ラテン文字表記では「Erzya」や「Erzia」といったものがあります。また、「Mordvin」や「Mordvin-Erzya」、「Mordwinisch」などの名称も用いられます。これらの名称は、エルジャ語を指す際に、文脈や歴史的背景によって使い分けられます。

エルジャ語の表記には、キリル文字が使用されています。これは、ロシア語と同じ文字体系であり、歴史的にロシアの影響を強く受けてきたことが背景にあります。

関連情報として、エルジャ語の話者であるモルドヴィン人、近縁言語であるモクシャ語に関する情報も参考にしてください。

参考文献
Ethnologue report for language code myv （英語） - エスノローグ
LL-Map
* MultiTree

これらの参考文献は、エルジャ語に関するより詳細な情報や研究成果を提供しています。これらの情報源を参照することで、エルジャ語の理解を深めることができるでしょう。

エルジャ語は、その歴史や文化、言語構造において、特有の価値を持っています。この言語を通して、モルドヴィン人の文化や歴史を垣間見ることができます。言語の多様性を理解する上で、エルジャ語は重要な例の一つと言えるでしょう。

もう一度検索