エルズミア伯爵

エルズミア伯爵

エルズミア伯爵（Earl of Ellesmere）は、イギリスの伯爵位であり、連合王国貴族爵位の一つです。1846年、フランシス・エジャートンによって叙爵されました。1963年以降は、サザーランド公爵の従属爵位となっています。

歴史

初代サザーランド公爵ジョージ・ルーソン＝ゴアの三男、フランシス・エジャートンは、アイルランド担当大臣や戦時大臣を歴任したトーリー党の政治家でした。1846年7月6日、彼は連合王国貴族としてエルズミア伯爵とノーサンプトン州ブラックリーのブラックリー子爵に叙せられました。

この叙爵の背景には、フランシス・エジャートンの家系とブリッジウォーター公爵家の繋がりがあります。初代サザーランド公爵ジョージは、第3代ブリッジウォーター公爵フランシス・エジャートンの甥にあたり、3代公の遺産を相続しました。この相続の条件として、「エジャートン」への改姓が定められていました。

2代伯爵ジョージは、襲爵前にノーススタフォードシャー選挙区選出の庶民院議員を務めました。3代伯爵フランシスは、馬主兼政治家として知られ、ランカスター州治安判事やランカシャー副統監などの公職を歴任しました。

5代伯爵ジョンは、1963年に本家筋にあたるルーソン＝ゴア家の男系が途絶えたことにより、サザーランド公爵を継承しました。以降、エルズミア伯爵位はブラックリー子爵と共に、サザーランド公爵位の従属称号となっています。

エルズミア伯爵家の歴史は、サザーランド公爵家の歴史と密接に結びついており、その後の歴史はサザーランド公爵の項目で詳しく解説されています。

エルズミア伯爵 (1846年)

初代エルズミア伯爵 フランシス・エジャートン (1800–1857)
第2代エルズミア伯爵 ジョージ・グランヴィル・フランシス・エジャートン (1823–1862)
第3代エルズミア伯爵 フランシス・チャールズ・グランヴィル・エジャートン (1847–1914)
第4代エルズミア伯爵 ジョン・フランシス・グランビル・スクループ・エジャートン (1872-1944)
第5代エルズミアサザーランド公爵'>[伯爵] ジョン・サザーランド・エジャートン (1915–2000)（1963年にサザーランド公位を継承）

これ以降のエルズミア伯爵位承継者は、サザーランド公爵を参照してください。

関連項目

サザーランド公爵
ブリッジウォーター伯爵（ブリッジウォーター公爵）
サザーランド伯爵
グランヴィル伯爵
ブラックリー子爵

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