ブラックリー子爵

ブラックリー子爵について

ブラックリー子爵は、イギリスの貴族の称号であり、エジャートン家に対して二度創設されました。最初の創設はイングランド貴族、二度目は連合王国貴族として叙爵されています。

第一期 (1616年)

ブラックリー子爵の最初の創設は1616年、初代エルズミア男爵であるトマス・エジャートンが叙されたことに始まります。トマス・エジャートンは、法務次官、法務長官を経て大法官にまで上り詰めた法律家であり、その功績が認められ、1603年にエルズミア男爵に叙されていました。

初代ブラックリー子爵の息子である第2代ブラックリー子爵ジョン・エジャートンは、1617年にブリッジウォーター伯爵に叙せられました。さらに、玄孫にあたる第4代ブリッジウォーター伯爵スクロープ・エジャートンは、1720年にブリッジウォーター公爵に陞叙されています。しかし、1829年に第8代ブリッジウォーター伯爵フランシス・エジャートン（兼第9代ブラックリー子爵）が死去したことで、ブラックリー子爵（第1期）は断絶しました。

第二期 (1846年)

ブラックリー子爵の二度目の創設は1846年、政治家のフランシス・エジャートン卿がエルズミア伯爵に叙される際に、従属称号として与えられたものです。フランシス・エジャートン卿は、アイルランド担当大臣や陸軍卿を歴任した人物です。彼の父である初代サザーランド公爵ジョージ・ルーソン＝ゴアは、第3代ブリッジウォーター公爵フランシス・エジャートンの甥（姉の息子）にあたり、エジャートンへの改姓を条件に、第3代ブリッジウォーター公爵の遺産相続人に指名されていました。

初代エルズミア伯爵（兼初代ブラックリー子爵）の玄孫にあたる第5代エルズミア伯爵ジョン・エジャートンは、1963年に本家筋であるルーソン＝ゴア家の男系が断絶したことにより、サザーランド公爵を継承しました。そのため、以後ブラックリー子爵はエルズミア伯爵とともに、サザーランド公爵の従属称号となり、現在に至っています。

ブラックリー子爵の歴代当主

ブラックリー子爵（第1期; 1616年）

トマス・エジャートン (初代ブラックリー子爵) （1540年 - 1617年）
ジョン・エジャートン (第2代ブラックリー子爵) （1579年 - 1649年）
1617年、ブリッジウォーター伯爵（第2期）に叙される。以降はブリッジウォーター伯爵を参照。

ブラックリー子爵（第2期; 1846年）

エルズミア伯爵を参照。

関連事項

ブリッジウォーター伯爵
エルズミア伯爵

参考文献

* "Ellesmere, Francis Egerton, first Earl of". New International Encyclopedia (英語). 1905.

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