エルビー

株式会社エルビーの概要と歴史

株式会社エルビーは、主に乳酸菌飲料やチルド飲料を手掛ける飲料メーカーで、かつては愛知県と埼玉県にそれぞれ本社を構えていました。愛知県に所在する株式会社エルビーと、埼玉エルビー株式会社という別法人として運営されていた両社は、製品ラインや営業拠点が異なりつつも、同根企業でした。2011年に両社は経営統合を果たし、新たに一つの企業体として新生エルビーが誕生しました。

この統合以前、両社はそれぞれ異なる事業形態を持ち、乳酸菌飲料「エルビー」を主力商品として販売していました。現在、総本社のある愛知県で、LLパック飲料の生産が重要な役割を担っています。特に、長い歴史の中で築かれたブランドへの信頼は、業界内外で高く評価されています。

企業沿革のあらまし

株式会社エルビーの歴史は、1950年1月26日に名古屋で創業したことからスタートします。1955年にはエルビー醗酵乳製造株式会社が設立され、翌年には埼玉エルビー株式会社が大宮市に設立されました。1962年には名古屋市中区にエルビー商事株式会社が設立され、1971年にエルビー醗酵乳製造とエルビー商事が合併し、株式会社エルビー（名古屋）に商号変更しました。

1973年には、埼玉エルビー株式会社が株式会社エルビー（東京）に商号を変更し、1984年にはカネボウフーズとの資本・業務提携が締結されました。2005年にはアサヒビールが現親会社となる形でカネボウが保有していた株式を取得し、エルビーを子会社化しました。

その後、2011年には株式会社エルビー（名古屋）および株式会社エルビー（東京）が経営統合し、現在の株式会社エルビーとしての形を確立しました。2013年には、グループ会社のカルピス株式会社が開発したチルド飲料の製造・物流・販売を引き継ぐ形で業務提携を進めました。

2017年には、ポラリス・キャピタル・グループによる株式の100%取得があり、事業再編成の一環として独自の進化を遂げています。

事業所と主要な商品

株式会社エルビーの主要な事業所は、埼玉県蓮田市に本社と蓮田工場を有し、愛知県には中部オフィスと東海工場、東京都台東区には東京オフィス、宮城県仙台市には東北オフィス、大阪府大阪市には関西オフィス、福岡県福岡市には九州オフィスが配置されています。各拠点は地域のニーズに応じた製品展開を行っており、顧客サービス向上に努めています。

エルビーは果汁飲料や栄養機能飲料、味わいカルピス、緑茶、烏龍茶、紅茶など幅広い製品ラインを取り揃えており、特にストレート果汁やカラダに良いとされる栄養機能飲料が人気を集めています。これにより、同社は飲料業界において確固たる地位を築いているのです。エルビーのブランドは、品質と信頼性を重視しながら、消費者の健康意識に応える製品を提供しています。

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