エル・サタニコ:メキシコを代表するルチャドール、ダニエル・ロペス・ロペスの軌跡
ダニエル・ロペス・ロペス(Daniel López López、1959年
10月26日生まれ)は、エル・サタニコ(El Satanico)の
リングネームで知られる
メキシコの
プロレスラーです。グアダラハラ出身の彼は、
1973年のデビュー以来、数々のタイトルを獲得し、
メキシコのみならず日本でもその名を轟かせました。
デビューから王座奪取まで
1973年6月17日、地元グアダラハラでマスクマンとしてデビューを飾ります。しかし、
1974年1月4日にはアレナ・コリセオでの試合でエル・ベンガドールに敗れ、素顔を晒すこととなりました。
その後、着実にキャリアを積み重ね、
1979年10月19日にはカチョーロ・メンドーサを破り、メキシカンナショナルミドル級王座を初めて獲得します。
1980年代には同王座をさらに2度奪取し、その実力を証明しました。
NWA世界ミドル級王座を巡る激闘
1980年3月28日、
メキシコシティで佐山聡(後の初代タイガーマスク)を破り、NWA世界ミドル級王座を奪取。この王座は、彼にとって特別な意味を持つものとなります。
1980年代には同王座を合計4度獲得し、その強さを世界に示しました。
1984年4月5日には、
三沢光晴(後の2代目タイガーマスク)を相手に防衛戦を行い、見事勝利を収めています。
ロス・インフェルナレス結成、そしてCMLLへ
1983年7月28日には、リンゴ・メンドーサを破りNWA世界ライトヘビー級王座を獲得。さらに、MS1、ピラタ・モルガンと共に悪党トリオ「ロス・インフェルナレス」を結成し、ルチャリブレ界に一大旋風を巻き起こしました。
1985年3月8日には、ナショナルトリオ王座決定トーナメントで優勝し、初代王者となりました。その後は、UWA、EMLL(後の
CMLL)を拠点に活動を続けます。
1991年11月22日には、
CMLL世界トリオ王座決定トーナメントで優勝し、初代王者となります。
1994年11月27日には、アポロ・ダンテスを破り
CMLL世界ミドル級王座を奪取するなど、
CMLLでも数々の実績を残しました。
日本での活躍
エル・サタニコは、
SWS、FMW、
みちのくプロレスなど、日本の様々な団体にも参戦しました。1997年には
TAKAみちのくを破り、
インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー級王座を獲得しています。
ベテランとなっても衰えぬ闘志
2003年11月25日には、フェリーノを破り
CMLL世界ウェルター級王座を奪取。ベテランとなってもその実力は衰えることなく、観客を魅了し続けました。
得意技と獲得タイトル
エル・サタニコの得意技は、ラ・サタニコ(エル・ヌドと同型)です。
獲得タイトル
ナショナルミドル級王座:3回
ナショナルトリオ王座:2回(w/ MS-1 & ピラタ・モルガン、w/ アベルノ & メフィスト)
NWA世界ライトヘビー級王座:4回
NWA世界ミドル級王座:4回
UWA世界ミドル級王座:1回
CMLL世界ミドル級王座:1回
CMLL世界ウェルター級王座:1回
CMLL世界トリオ王座:3回(w/ MS-1 & ピラタ・モルガン、w/ エミリオ・チャレス・ジュニア &
レイ・ブカネロ、w/ アベルノ & メフィスト)
* インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王座:1回
エル・サタニコは、その長いキャリアの中で、数々のタイトルを獲得し、
メキシコプロレス界に多大な貢献をしました。彼の試合は、ルチャリブレの醍醐味を存分に味わえるものであり、多くのファンを魅了し続けています。