エル・シグノ

エル・シグノ：メキシコプロレスの伝説

アントニオ・サンチェス・レンドン（1954年9月4日 - 2024年6月6日）は、エル・シグノのリングネームで知られるメキシコの著名なプロレスラーです。オアハカ州オコトラン出身。

デビューからUWAでの活躍

1971年9月16日にオアハカでデビュー。当初はマスクマンとして活動していました。その後、長年にわたりUWA（ユニバーサル・レスリング・アソシエーション）やEMLL（Empresa Mexicana de Lucha Libre）といった主要団体で活躍しました。

1976年12月28日には、メキシコシティでエル・マテマティコを破り、UWA世界ライト級王座を獲得。さらに1979年6月24日には、ティフアナでボビー・リーからUWA世界ウェルター級王座を奪取し、その実力を証明しました。

ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ

1970年代後半には、ネグロ・ナバーロ、エル・テハノと共に、悪名高いユニット、ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ（Los Misioneros de la Muerte）を結成。ブラソ・デ・オロ、ブラソ・デ・プラタ、エル・ブラソのロス・モスケテロス・デル・ディアブロと激しい抗争を繰り広げ、メキシコマット界を大いに盛り上げました。

日本での活躍

1981年10月には新日本プロレスに初来日。以降、1980年代には数回来日し、旧UWFの旗揚げシリーズにも参戦しました。その卓越した技術とファイトスタイルで、日本のファンを魅了しました。また、ユニバーサルや闘龍門にも来日経験があります。

AAA、CMLLでの活動、そして引退

1995年には、EMLLから独立したAAA（Asistencia Asesoría y Administración）と契約。ピロマニアコ（Piromaniaco）のリングネームで活躍しました。1996年にはCMLLに復帰。1990年代後半からはセミリタイヤ状態となり、2010年5月1日にアレナ・ネサで引退興行が行われ、長年のキャリアに幕を閉じました。

家族、そして逝去

実子のエル・イホ・デル・シグノも2008年にデビューし、父の血を受け継ぎプロレスラーとして活動しています。

2024年6月6日、アントニオ・サンチェス・レンドン、エル・シグノは69歳で逝去されました。彼の残した功績は、メキシコプロレス史に永遠に刻まれることでしょう。

得意技

卍固め
エル・ヌド

獲得タイトル

LLI
UWA世界ジュニアライトヘビー級王座 : 1回
UWA世界ライトヘビー級王座 : 2回
UWA世界ライト級王座 : 1回
UWA世界6人タッグ王座 : 6回（w / ネグロ・ナバーロ&エル・テハノ×2、ネグロ・ナバーロ&ブラック・パワー2号×2、 ネグロ・ナバーロ&ロッキー・サンタナ×2）
UWA世界ウェルター級王座 : 1回
WWFライトヘビー級王座 : 1回
EMLL
* メキシカンナショナルトリオ王座 : 1回（w / ブルー・パンテル&フエルサ・ゲレーラ）

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