ブルー・パンテル

ブルー・パンテル：メキシコの覆面レスラー

ブルー・パンテル（本名：ヘナロ・バスケス・ネバレス）は、1960年9月19日生まれ、メキシコ・ドゥランゴ州ゴメスパラシオ出身の覆面レスラーです。息子にブルー・パンテル・ジュニア（ブラック・パンテル）、テ・パンテルがいます。

デビューからCMLLへ

地元でアルコン・スリアーノ、エクトール・ロペスの指導を受け、1978年3月にベビーフェイスとしてデビューしました。1981年にヒールに転向。1984年12月16日にはマテマティコを破りUWA世界ウェルター級王座、1986年11月にはグラン浜田を破りUWA世界ライトヘビー級王座を獲得しました。1991年7月にはEMLL（現在のCMLL）に移籍。同年12月18日にはサタニコを破りCMLL世界ミドル級王座の初代王者となりました。1992年4月3日にはラブ・マシーンとのコントラ・マッチで勝利し、相手のマスクを剥ぎました。また、SWSにも来日経験があります。

AAA移籍と再びCMLLへ

1992年5月にAAAへ電撃移籍。同年7月24日にはオクタゴンを破りナショナルミドル級王座を獲得。1993年7月にはAAAに移籍してきたラブ・マシーンと再戦し、相手を丸坊主にしベビーフェイスに転向するも、同年11月に再びヒールに転向。1994年11月には新日本プロレスの『AAAルチャ・ワールド』に来日しました。

1997年にマスカラ・サグラダ・ジュニア等と共にCMLLに移籍。ドクトル・ワグナー・ジュニア、ブラック・ウォリアーと「ロス・ラグネロス」を結成しました。1999年にはワグナーをパートナーにネグロ・カサス、エル・イホ・デル・サント組の持つCMLL世界タッグ王座に挑戦するも失敗。ロス・ラグネロスでメキシコ・ナショナル・6人タッグ王座を獲得しました。2001年1月には全日本プロレス東京ドーム大会に来日。2002年にはブラック・ウォリアーがロス・ラグネロスを脱退し、その後フェルサ・ゲレーラをメンバー入りさせトーナメントで優勝し、再度同タイトルを獲得しました。2004年にはアトランティスと組みウルティモ・ゲレーロ、レイ・ブカネロ組の持つCMLL世界タッグ王座に挑戦し奪取、同年オリンピコ、レイ・ブカネロ組相手に同タイトル防衛。2005年4月にはアベルノ、メフィスト組の挑戦に破れ防衛に失敗しました。

得意技

エル・ヌド・ラグネロ
変形足4の字固め。仰向けに倒れた相手の両脚を足4の字固めと同型にロックした後、両腕が交差するように掴んで上体を持ち上げ、宙吊りにすることで両手足を極める。ルチャリブレの伝統的なジャベの一種で、和名では結び目固めと呼ばれる技の発展型。英語圏ではスタンディング・フィギュアフォー・レッグロックとも呼ばれる。
ラウンディング・ボディ・プレス
跳躍中に捻りを加えたダイビング・ボディ・プレス。初代タイガーマスクと並ぶ、この技の代表的な使い手の一人。全盛期にはフィニッシュ・ホールドとして好んで用いていたが、1990年代中盤頃から徐々に使用頻度が少なくなり、年齢的な衰えからか現在はほぼ封印状態にある。ムーンサルト・プレスの原型として有名だが、ラウンディング・ボディ・プレスの方が高難度とされる。
パワーボム
1990年代初頭から好んで使用し始めた。叩きつける際マットに膝を付く独特のスタイル。ウラカン・ラナ・インベルティダへの切り返し技として用いることが多い。
ラリアット
試合中盤の繋ぎ技として若手時代から愛用している。カウンターに用いることが多く、自分から仕掛けることはほとんど無い。

獲得タイトル

UWA
UWA世界ウェルター級王座
UWA世界ミドル級王座
CMLL
CMLL世界ミドル級王座
CMLL世界タッグチーム王座（w / アトランティス）
CMLL世界トリオ王座: 2回（w / ブラック・ウォリアー&ドクトル・ワグナー・ジュニア、ドクトル・ワグナー・ジュニア&フェルサ・ゲレーラ）
WWA
WWA世界ウェルター級王座
WWA世界ミドル級王座
IWA
IWA世界ライトヘビー級王座
その他
北メキシコライトヘビー級王座
ナウカルパンタッグチーム王座（w / ブラック・テリー）
メキシコナショナルミドル級王座
* メキシコナショナルトリオ王座: 3回（w / フェルサ・ゲレーラ&サイコシス、フェルサ・ゲレーラ&エル・シグノ）

ブルー・パンテルは、その華麗なファイトスタイルと数々のタイトル獲得で、メキシコを代表するルチャドールの一人として、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

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