エレニ・ダニリドゥ

エレニ・ダニリドゥ（Eleni Daniilidou, ギリシア語: Λένα Δανιηλίδου, 1982年9月19日 - ）は、ギリシャ・クレタ島出身の元女子プロテニス選手です。長身から繰り出されるサービス・アンド・ボレーを武器に、WTAツアーで目覚ましい活躍を見せました。

選手経歴

2001年、女子テニスツアーに本格参戦を開始。グランドスラムでは、同年の全仏オープンでデビューを果たし、ウィンブルドンでは予選を勝ち抜いて本戦出場を決めました。全米オープンでも予選を突破し、3回戦まで進出。この活躍により、世界ランキングで初めて100位以内に入りました。

2002年には、全豪オープンで3回戦に進出。同年のスヘルトーヘンボス大会で、WTAツアー初優勝を飾りました。ウィンブルドンでは、ギリシャ人女子選手として初の4回戦進出を果たし、注目を集めました。

2003年の全豪オープン混合ダブルスでは、トッド・ウッドブリッジとのペアで決勝に進出。惜しくも敗れはしたものの、ギリシャ人女子選手として初のグランドスラム決勝進出という快挙を成し遂げました。また、同年のオークランド大会から2年連続で優勝を飾るなど、シングルスでも好成績を残しました。

2004年のアテネオリンピックでは、女子シングルスで3回戦に進出。全米オープンでも4回戦に進出しましたが、浅越しのぶに敗れました。

2005年のウィンブルドンでは、ジュスティーヌ・エナン＝アーデンを破るなどして3回戦に進出。しかし、シーズン後半は右手首の故障に悩まされ、全米オープンでは1回戦で敗退しました。

2006年には、全仏オープンとウィンブルドンでアナベル・メディナ・ガリゲスとのペアで女子ダブルスに出場し、それぞれベスト4、ベスト8の成績を収めました。また、ソウル大会では杉山愛を破り、2年9ヶ月ぶりのツアー優勝を果たしました。2008年には、ホバート大会でシングルス5勝目を挙げています。

2014年以降はランキングが低下し、下部大会に出場。2018年12月を最後に公式戦から遠ざかり、引退しました。

プレースタイル

182cmの長身を生かした、威力のあるサービス・アンド・ボレーを主体とするプレースタイルが特徴です。バックハンド・ストロークは片手打ち。

WTAツアー決勝進出

シングルス: 6回 (5勝1敗)
ダブルス: 12回 (3勝9敗)

グランドスラムシングルス成績


エレニ・ダニリドゥは、ギリシャの女子テニス界を牽引したパイオニアとして、記憶されるでしょう。

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