エレンホト市

エレンホト市

エレンホト市（Erenhot、二連浩特市）は、中華人民共和国内モンゴル自治区シリンゴル盟に位置する県級市です。モンゴルとの国境に位置し、中国国鉄集二線が通る交通の要衝として知られています。出入国検査場であるエレンホト口岸が設置され、国境貿易の拠点となっています。1984年には、当時の中国共産党総書記、胡耀邦によって「南に深圳有り、北に二連有り」と評され、対外開放の重要な都市となりました。この地域は古くから「茶葉の道」や「北方のシルクロード」とも呼ばれ、交易ルートとして重要な役割を果たしてきました。

また、恐竜の化石が多数発見されたことから、「恐竜の郷」としても有名です。市内には恐竜博物館や恐竜の巨大彫像が設置された公園があり、観光客の人気を集めています。

歴史

エレンホト市は、鉄道建設とともに発展した都市です。1956年1月に北京とウランバートルを経由してモスクワを結ぶ国際列車が開通すると人口が増加し、1966年1月に県級市として成立しました。2020年には、中国と欧州を結ぶ長距離貨物列車である中欧班列が多数、この国境を通過しています。

気候

気候区分はケッペンの気候区分で砂漠気候（BWk）に属します。

産業

天然資源

エレン盆地には、石油や天然ガスの埋蔵地区があり、市の南西には二連油田があります。また、ウラン鉱床も発見されており、蛍石も産出されます。市北東部には塩池があり、原塩や硫酸ナトリウムが産出されています。

行政区画

ゲレルトオド・ソム（格日勒敖都蘇木）
エレンホト市社区建設管理局
エレン（二連）辺境経済技術合作区

観光

国境観光

国境石碑
汽車記念広場
国境見学
国門博物館

エレン盆地白亜紀地質公園

恐竜博物館
恐竜景観大道

その他

チョー（策格）民俗風情園（馬術訓練所など）
エレン（伊林）駅遺跡博物館
鉄道車体交換所
ホンゴル岩画（洪格爾岩画）
エール草原リゾート村（艾力草原度仮村）
石林風景

交通

航空

エレンホト・サイウス国際空港

鉄道

集二線

道路

G208国道

関連項目

エレンホト口岸（モンゴルとの出入国検査場）

外部リンク

エレンホト市人民政府公式ウェブサイト（中国語、モンゴル語）

エレンホト市は、国境貿易の拠点としてだけでなく、恐竜化石や美しい自然景観も楽しめる魅力的な都市です。歴史、産業、観光が融合したエレンホト市への訪問をぜひご検討ください。

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