エヴァ・ジョリ

エヴァ・ジョリ

エヴァ・ジョリ（Eva Joly、1943年12月5日 - ）は、ノルウェー生まれのフランスの政治家です。

人物・来歴

オスロの貧しい地区にグロ・エヴァ・ファルセス (Gro Eva Farseth) として生まれました。18歳でパリに移住し、様々なアルバイトをしながら法学を学びました。パスカル・ジョリと結婚後、フランスの法律に基づき5年後にフランス国籍を取得。1980年には国立司法学院の入学試験に合格しました。

1990年、パリ裁判所金融部門の予審判事に任命され、1990年代にはエルフ事件の捜査を指揮し、大物政治家たちの腐敗を白日の下に晒しました。この事件の捜査における功績が認められ、トランスペアレンシー・インターナショナルNGOの誠実栄誉賞を受賞しています。

2009年から2019年まで欧州議会議員を務めました。ヨーロッパ・エコロジー＝緑の党の2012年フランス大統領選挙の候補者でもありました。ノルウェー風の発音から「エファ・ショリ」と呼ばれて揶揄されることもありました。緊張感のある選挙戦の結果、得票率は2.31%にとどまりました。ヨーロッパ・エコロジー名簿が20%程度の得票率を獲得していたことと比較すると、この結果は期待外れであり、その原因の一つとして、当時19歳だったインターネット担当者をはじめとするキャンペーン・チームの若さが指摘されています。

福島第一原子力発電所事故についての表明

福島第一原子力発電所事故に関して、フランスの現状と比較しつつ、原子力に関する日本とフランス両国の公式見解は同じであると批判しました。彼女は「危険を知らない国民に対する沈黙の掟は従来のまま」であり、「かつてのチェルノブイリ原発事故の際には、共産国の職員の教育不足が原因の一つだと説明された」が、「今回のように、地震対策が進んでおり、組織力もあり、教育も行き届いている国でも事故は起こりうる」と指摘しました。2011年10月には来日し、福島県を視察しています。

外部リンク

立候補公式サイト
欧州議会公式サイトのプロフィール

もう一度検索