エヴィ・ザッヘンバッハー＝シュテーレ

エヴィ・ザッヘンバッハー＝シュテーレ：ドイツを代表するクロスカントリースキー選手

エヴィ・ザッヘンバッハー＝シュテーレ（Evi Sachenbacher-Stehle）は、1980年11月27日、ドイツのバイエルン州トラウンシュタインで生まれました。彼女はクロスカントリースキー選手として、数々の国際大会で目覚ましい成績を収め、ドイツを代表する選手としてその名を刻んでいます。

ジュニア時代から輝かしい才能を発揮

ザッヘンバッハー＝シュテーレは、1998年のノルディックスキージュニア世界選手権で国際舞台にデビューしました。この大会では、5kmで4位、15kmで10位という成績を残し、その才能の片鱗を見せました。同年12月27日には、クロスカントリースキー・ワールドカップに初出場し、スプリントで14位に入りました。1999年のジュニア世界選手権では、5kmで4位、15kmで銅メダルを獲得し、着実に実力を伸ばしていきました。

1999年には、ノルディックスキー世界選手権の代表に選出され、5kmで23位、15kmパシュートで25位、リレーでは銅メダル獲得に貢献しました。2000年のジュニア世界選手権では、5kmで銅メダル、15kmでは金メダルを獲得し、ジュニア世代のトップ選手としての地位を確立しました。

ワールドカップ、オリンピックでの活躍

2001年12月27日に行われた個人スプリントで、ザッヘンバッハー＝シュテーレはワールドカップ初勝利を飾りました。2002年2月、ソルトレイクシティオリンピックでは、個人スプリントで銀メダル、4x5kmリレーで金メダルを獲得し、一躍トップアスリートの仲間入りを果たしました。

2003年ノルディックスキー世界選手権では、4x5kmリレーで金メダル、2x5kmパシュートで銀メダル、個人スプリントで5位、30kmで6位と大活躍しました。ワールドカップ総合でも自己最高位の4位となり、充実したシーズンを送りました。

2006年トリノオリンピックでは、リレーで銀メダル、チームスプリントで5位、30kmで13位、10kmで20位という成績を残しました。このシーズンも、ワールドカップ総合で自己最高位タイの4位となっています。

2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会では、チームスプリントとリレーで銀メダルを獲得、パシュートで4位、10kmで6位、30kmで10位に入りました。2009年ノルディックスキー世界選手権では、リレーで再び銀メダル、チームスプリントで7位、パシュートで10位となりました。

2010年バンクーバーオリンピックでは、チームスプリントで金メダル、リレーで銀メダル、30kmで4位、パシュートで11位、10kmで12位という成績を残しました。2011年ノルディックスキー世界選手権では、リレーで5位、パシュートと30kmで13位となっています。

結婚とその後

2005年7月、ザッヘンバッハー＝シュテーレはアルペンスキー選手のヨハネス・シュテーレ（Johannes Stehle）と結婚しました。

論争：トリノオリンピックでの出場停止処分

2006年トリノオリンピックでは、事前に行った血液検査で規定より高いヘモグロビン値が検出され、国際スキー連盟から5日間の出場停止を課せられました。この大会では、彼女を含め12人が健康上の理由で5日間の出場停止処分を受けています。

引退後

現役引退後も、ザッヘンバッハー＝シュテーレは様々な活動を続けています。

エヴィ・ザッヘンバッハー＝シュテーレは、その卓越した才能と努力によって、クロスカントリースキー界に大きな足跡を残しました。彼女の活躍は、多くの人々に感動と勇気を与え、これからも語り継がれていくことでしょう。

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