エヴリバディ (曲)

マドンナの原点「エヴリバディ」：デビュー曲が語る音楽史

「エヴリバディ」（Everybody）は、1982年にリリースされたマドンナの記念すべきデビュー・シングルです。当初はアルバムには収録されず、シングルとしてのみ発表されましたが、後に1983年リリースのデビュー・アルバム『バーニング・アップ』（Madonna）に収録され、世界中の音楽ファンにその名を知らしめるきっかけとなりました。

デビューから40周年、色褪せぬ輝き

2022年には、マドンナのデビュー40周年を記念して、「エヴリバディ」はリマスター版として再リリースされました。新たなスリーブケースをまとった7インチシングルは、レコード・ストア・デイの一環として限定発売され、往年のファンだけでなく、若い世代の音楽愛好家からも注目を集めました。また、ストリーミングやダウンロードサービスでも配信が開始され、より幅広い層が「エヴリバディ」に触れる機会を得ました。

音楽的特徴と影響

「エヴリバディ」は、当時隆盛を誇っていたポスト・ディスコ、エレクトロ、R&Bの要素を取り入れたダンス・ミュージックです。シンプルなメロディと繰り返される歌詞が特徴的で、一度聴いたら忘れられない中毒性があります。この曲は、マドンナの音楽キャリアの方向性を示すとともに、後のポップミュージックに大きな影響を与えました。

リリースとプロモーション

当時、マドンナはまだ無名の新人アーティストであり、「エヴリバディ」のプロモーションは限られた予算の中で行われました。ミュージック・ビデオはロー・バジェットで制作され、ニューヨークのクラブシーンを舞台に、マドンナ自身がダンサーたちと踊る姿が映し出されています。このビデオは、MTVなどの音楽チャンネルで頻繁に放送され、マドンナの知名度向上に大きく貢献しました。

チャート成績と評価

「エヴリバディ」は、Billboard Hot Dance Club Playチャートで3位を記録するなど、クラブシーンを中心にヒットしました。この成功により、マドンナはSire Recordsとのレコード契約を獲得し、本格的な音楽活動をスタートさせることになります。批評家からは、その斬新なサウンドとマドンナのカリスマ性が評価され、彼女は瞬く間にポップアイコンとしての地位を確立しました。

マドンナの遺産

「エヴリバディ」は、マドンナの輝かしいキャリアの出発点となった重要な一曲です。この曲は、彼女の音楽的才能と革新性を示すとともに、ポップミュージックの歴史に新たなページを刻みました。40周年を迎えてもなお、「エヴリバディ」は色褪せることなく、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。

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