エーミィ・ダーマス

エーミィ・ダーマスのプロレスキャリアとその後の活動

エーミィ・ダーマス（Amy Christine Dumas）は、1975年4月14日に生まれた、アメリカの女子プロレスラーであり音楽家です。ノースカロライナ州サンフォード出身の彼女は、リングネーム「リタ」としてWWEで知られています。168cmの身長と61kgの体重を持ち、リング上でその存在感を発揮しました。

プロレスデビュー

1998年、エーミィはオメガ・レスリングという団体でプロレスキャリアをスタートしました。この団体には、後に有名となるハーディー・ボーイズや、クリストファー・ダニエルズなども在籍していました。1999年にはECWに移籍すると、リングネームを「アンジェリカ」とし、女子マネージャーとして登場しました。その年の終わりにはWWE（当時はWWF）に移り、再び「リタ」としての活動を開始しました。

WWE初期には、エッセ・リオスのマネージャーとして登場したリタは、その活動範囲を広げ、女子レスラーとしても頭角を現すことになります。ディーン・マレンコとのストーカー的なストーリーを経て、ハーディー・ボーイズに加入し、チーム・エクストリームを結成しました。ここでの関係は、彼女とマット・ハーディーが実生活でも恋人同士であることを背景にしたストーリーが展開されました。

主要な試合とストーリーライン

リタは、ディーバの活動に加え、女子王座の戦いにも積極的に参加しました。しかし、2001年には大きな怪我を負い、これによりWWEから長期間離脱を余儀なくされます。その間、放送の解説業を務めたり、自伝を発表するなどしていました。復帰を果たすと、再び女子王座に挑戦し続けました。

彼女のキャリアの中で特筆すべきは、トリッシュ・ストラタスとの数々の名勝負です。2004年には、ケインとの複雑なストーリーが展開され、最終的には再びトリッシュと抗争を繰り広げることとなります。リタは2005年にエッジとのアングル上の不倫関係を経て、ヒールターンを果たし、以後はヒールとしてのキャラクターを強く打ち出しました。この頃から、彼女は試合をする機会が減り、エッジをサポートする役割が多くなりました。

引退とその後の活動

彼女は2006年に引退を発表しましたが、その引退の焦点はトリッシュ・ストラタスとの対戦に集まりました。引退後、エーミィはパンク・ロックバンド「The Luchagors」のボーカルとして活動を開始しましたが、2014年にはバンドが解散します。

WWEとの関係は続き、様々な記念イベントや再登場も果たしました。2014年にはWWE殿堂入りを果たし、2018年にはロイヤルランブルでのサプライズ復帰も話題になりました。最近では、新たな女子王座の設立を発表するなど、プロレス界への影響力を持ち続けています。

得意技とタイトル歴

彼女はムーンサルトプレスやツイスト・オブ・フェイトなどの技を得意としており、その身体能力とルチャ系のスタイルは他のディーヴァとは一線を画すものでした。WWE女子王座を4度、タッグ王座を1度獲得するなど、数々のタイトル歴を持っています。リタは、プロレスファンにとって永遠に記憶に残るディーヴァであり続けるでしょう。

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