オアシス香港航空

オアシス香港航空（Oasis Hong Kong Airlines）は、香港を拠点としていた格安航空会社です。中国語では「甘泉香港航空」と表記されていました。2006年10月に香港-ロンドン線で就航を開始しましたが、2008年4月9日に営業を停止しました。

概要

オアシス香港航空は、香港国際空港を拠点とし、香港とヨーロッパや北米を結ぶ長距離国際線を専門とする、香港初の格安航空会社として2005年2月に設立され、香港政府から認可を受けました。最高経営責任者（CEO）には、元香港ドラゴン航空CEOであったスティーブ・ミラーが就任しました。本社は香港の東涌地区に位置していました。

使用機材は、シンガポール航空が使用していたボーイング747-400型機を調達しました。香港国際空港では第2ターミナルを使用し、ロンドン線ではヒースロー空港ではなくガトウィック空港を利用しました。就航記念運賃として、香港-ロンドン間の片道エコノミークラスを1,000香港ドル（当時のレートで約15,000円）で販売し、エコノミークラスとビジネスクラスの2クラス制を採用しました。

2006年10月26日に香港-ロンドン線に初就航を果たしました。当初、初フライトは25日の予定でしたが、ロシアの航空当局が領空通過の許可を出さなかったため、1日遅れての就航となりました。その後、香港-バンクーバー線にも就航しました。

従来の格安航空会社とは異なり、長距離路線を大型機材で運航するというスタイルを採用しました。この新しいビジネスモデルの成否には大きな注目が集まっていましたが、原油価格の高騰により格安運賃では採算が取れなくなったことや、世界的な経済状況の悪化による国際旅客数の減少などが影響し、2008年に入り経営状況が急速に悪化し、2008年4月9日に営業を停止しました。

路線

就航路線

イギリス - ロンドン（ガトウィック空港）（2006年10月就航）
カナダ - バンクーバー（バンクーバー国際空港）（2007年6月28日就航）

就航予定だった路線

ドイツ - ベルリン（シェーネフェルト空港）、ケルン
イタリア - ミラノ
アメリカ合衆国 - シカゴ（オヘア国際空港）、オークランド（オークランド国際空港）

日本への乗り入れは計画されていませんでした。

保有機材

開業当初は全てリース契約の機材を使用しました。ボーイング747-400型機には、ビジネスクラス81席、エコノミークラス278席が設置されていました。エアバスA340での運航も検討されていましたが、実現には至りませんでした。

外部リンク

Oasis Hong Kong Airlines（英語版・中文版）
* Hong Kong International Airport:香港國際機場（英語版）

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