オオルタイチ

オオルタイチ（本名：森口太一、1979年5月9日生まれ）は、日本の音楽シーンで独自の存在感を放つ音楽家です。国内外のクラブやライブハウスを中心に活動を展開し、ソロでのパフォーマンスはもとより、バンド「ウリチパン郡」や、パートナーのアーティストYTAMOとのユニット「ゆうき」など、様々なプロジェクトにも参加しています。

音楽制作以外にも、ダンサー康本雅子との共演や舞台作品への楽曲提供、アニメ映画の音響監督など、活動の幅は非常に広く、その創造性は様々な分野で発揮されています。

幼少期には母親の影響で長渕剛を聴き、その後、CDレンタル全盛期にはUNICORN、たま、筋肉少女帯などを愛聴しました。中高生時代には洋楽に傾倒し、ガンズ・アンド・ローゼズ、メタリカ、ニルヴァーナなど、数多くのアーティストから影響を受けました。関西アンダーグラウンドシーンの存在を知ったことが転機となり、ボアダムス、想い出波止場などの音楽に衝撃を受けました。

初めてバンドを結成し、その後、野外即興録音ユニット「オモニ」を結成。奈良や大阪のライブハウスを中心に活動を開始しました。1999年には、ドアーズ、レジデンツといったアーティストからの影響を受け、オオルタイチとしての活動をスタート。初期は「ALL太一」名義で活動していました。多重録音のカセットアルバム『?』のリリースを機に、本格的にミュージシャンとしてのキャリアを歩み始めました。

その後、1980〜90年代のダンスホールレゲエに影響を受け、コンピュータベースの打ち込み音楽へと移行しました。即興的に用いていた声をより具体化し、非言語による歌唱表現を用いるようになりました。2003年には、岸野雄一が運営するレーベルからEPをリリース。

2012年、バンドプロジェクト「Oorutaichi Loves the Acustico Paz Nova Band」を始動。自身のダンス・電子音楽を生演奏で再構築する試みは、音楽ファンから注目を集めました。元サケロックの田中馨、テニスコーツ植野隆など、多彩なメンバーが参加しました。2014年には、坂本龍一とNHK-FMで共演を果たし、2019年には20周年記念コンサートを東京と大阪で開催。特別編成のバンドを率いて、記念すべき公演を成功させました。

近年では、アニメ『映像研には手を出すな!』の劇伴や、NHK教育テレビの番組音楽を担当するなど、その活躍はとどまるところを知りません。彼の音楽は、ジャンルを横断し、常に新しい表現を追求する姿勢が特徴です。

主な作品

アルバム
Yori Yoyo (2003年)
Drifting my folklore (2007年)
Cosmic Coco,Singing for a Blllion lmu’s Hearty Pi (2011年)
僕の楽しい仕事 (2013年)

シングル
Fufurelina/燃えるひみつ feat キセル
Flower of life EP

リミックス
数多くのアーティストのリミックスを手掛けています。I Am Robot And Proud, トクマルシューゴ, ムーンライダーズなどが代表的です。

フィーチャリング
EVISBEATS「明星」

提供作品
私立恵比寿中学「キラキラネスキラネス」（編曲）
水曜日のカンパネラ「ユタ」（作曲）、「愛しいものたちへ」（作詞・作曲）

NHK for school すくどう おもしろ動画アイランド 「メガルカヤ」（作曲）
TVアニメ『ピンポン』第10話 「ペコのテーマ曲」

舞台／パフォーマンス
康本雅子との共演多数。国内外の舞台作品で楽曲提供や共演を行っています。

オオルタイチは、音楽家としての活動に留まらず、舞台や映像作品にも積極的に関わり、その才能を多岐にわたって発揮しています。常に変化を恐れず、新しい音楽表現を追求する彼の姿勢は、多くのファンを魅了し続けています。

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