オキシデンタル・ペトロリアム

オキシデンタル・ペトロリアム（OXY）とは

オキシデンタル・ペトロリアム（Occidental Petroleum Corporation、略称：オクシー、OXY）は、アメリカ合衆国に拠点を置く、石油、天然ガス、化学製品の探査、開発、製造を手がける総合エネルギー企業です。ニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場しており、ティッカーシンボルはOXYです。

概要

1920年に設立されたオキシデンタル・ペトロリアムは、20世紀後半にアーマンド・ハマーが経営権を掌握して以降、劇的な成長を遂げました。ハマーは、ソビエト連邦との貿易で得た巨額の資産を元に、同社を「石油メジャー」に次ぐ規模の独立系石油会社へと発展させました。本社はテキサス州ヒューストンに所在しています。

歴史

創業当初は化学製品の処理事業を行っていましたが、アーマンド・ハマーの経営下で石油開発へと事業を転換。イラン、リビア、北海油田などの開発に積極的に関与し、事業規模を拡大しました。1969年には、リビアのカダフィ大佐との間で石油探査協定を締結しましたが、その後、アメリカとリビアの断交に伴い、リビアの資産が国有化され、大きな打撃を受けました。

2004年にアメリカ政府によるリビアへの渡航禁止措置が解除されると、オキシデンタルは再びリビアでの事業展開を目指しましたが、2011年のカダフィ政権崩壊に伴い、撤退を余儀なくされました。

2005年にはヴィンテージ石油を、2019年にはアンダルコ石油を買収するなど、M&Aを通じて事業規模を拡大しています。特にアンダルコ石油の買収は、エネルギー関連企業としては世界で4番目に巨額の買収として知られています。2022年には、バークシャー・ハサウェイの持分法適用会社となりました。

近年では、直接空気回収技術を持つカーボン・エンジニアリング社を買収するなど、低炭素事業への投資も積極的に行っています。

事故

1988年7月6日には、同社が運営する北海油田のパイパー・アルファ・プラットフォームでガス漏れが発生し、爆発事故が発生しました。この事故により167名もの犠牲者を出す大惨事となりました。

食品メーカーという側面

意外な一面として、オキシデンタル・ペトロリアムはかつて食品メーカーとしても大きな存在感を示していました。1987年には、全米メーカーの食品部門で売上高1位を記録しています。

その他

アル・ゴア元副大統領が取締役を務めていたことでも知られています。また、2023年シーズンからは、ヒューストン・アストロズのユニフォーム袖スポンサーを務めています。

外部リンク

* 公式ウェブサイト（英語）

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