映画『オクラホマ!』概要
『オクラホマ!』は、
1955年に公開されたアメリカの
ミュージカル映画で、
フレッド・ジンネマン監督が手掛けました。本作は、リチャード・ロジャースと
オスカー・ハマースタイン2世の1943年の同名ミュージカルを元に制作されています。
映画は、Todd-AOシステムを用いた
70mmフィルムのワイドスクリーンで撮影され、画期的な技法が用いられた史上初の作品となりました。
映画のヒロイン、
シャーリー・ジョーンズは、原作の製作者から直接指名され、この作品以降も二人のミュージカルの
映画版に多く出演していくことになります。
2006年には『オクラホマ!』の製作50周年を記念した版が『ロジャース&ハマースタイン カルーセルBOX』として発売され、
2009年には単独でもリリースされました。この
DVDには、35mmの
シネマスコープ版に加えて70mm版の特典映像も収録されており、両者は冒頭のタイトル部分が異なっています。
ストーリーの背景
『オクラホマ!』の物語は、ブロードウェイ劇『ライラックが盛んに咲く』(原作:リン・リッグス)に基づいています。物語は、1906年にオクラホマが州として認可される直前の時代を背景に、クレアモア駅近くの田舎で起こる出来事を追っています。
プロット概要
物語の中心には、ローリーという名の青年女性がいます。彼女はエラーおばさんに育てられ、広大なオクラホマの大草原での生活を送っています。ローリーはカウボーイのカーリーを密かに好きですが、彼が他の女性たちとも交際しているため、村の祭りには農場で働くジャッドと一緒に行くことにします。村祭りは大いに盛り上がり、村民たちは歌と踊りに興じます。
祭りの途中で、ジャッドはローリーに無理やりキスをしようとしますが、彼女は抵抗し、彼を馬車から突き飛ばします。続いて行われた余興の中で、エラーおばさんが司会を務め、資金集めの競りが開かれます。カーリーはローリーが提供した手提げかごを手に入れるために、自分のピストルを売るなどして競り合います。最終的に、カーリーは見事に手提げかごを手に入れ、ローリーとの交際が進展します。
物語はさらに進み、カーリーとローリーは自宅で結婚式を挙げます。しかし、その幸せが長くは続かず、ジャッドは二人の結婚を恨んで、火をつけようとします。皮肉なことに、カーリーはローリーを助けるためにジャッドと対峙し、もみ合いの末に彼を殺してしまいます。この事件は裁判に発展し、カーリーは無罪となります。
エンディング
最終的に、カーリーとローリーは「オクラホマ!」の歌が流れる中、彼らの馬車でハネムーンに旅立ちます。
主なキャスト
『オクラホマ!』はその音楽、ストーリー、ビジュアルで多くの人々に愛され続けており、今もなお
ミュージカル映画の金字塔として讃えられています。