オズワルド (KOF)

オズワルド：カード使いの老紳士、その謎めいた生涯

オズワルドは、SNKの格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)シリーズに登場する、印象的なキャラクターです。重塚利弘氏が担当するその声は、老練さと冷酷さを兼ね備え、独特の存在感を放っています。

XI：殺し屋稼業からの引退と、再び舞い戻った闘いの場

『KOF XI』で初登場したオズワルドは、漆黒のスーツに赤いサングラスをかけた老紳士。彼の代名詞とも言えるのは、カードを使った暗殺術「カーネフェル」です。その技は切れ味鋭く、長年の殺し屋稼業で培われた熟練の技を感じさせます。裏社会では広く知られた存在であり、ラルフやクラークといった軍関係者にもその名が知れ渡っていました。さらに、彼はタクマ・サカザキを「Mr.KARATE」と呼ぶなど、格闘界にも精通している様子がうかがえます。

長年の殺し屋稼業から身を引いたオズワルドでしたが、『KOF XI』ではアッシュ・クリムゾンの依頼によってKOFの戦いに身を投じます。大会後には、上海にある秘薬「竜丸」を求め、シェン・ウーとの決闘に臨みますが、その結果は未だ明かされていません。シェン・ウーは、この対決にかなりの苦労をしたようで、アッシュに「とっておきの強い相手」を依頼したにもかかわらず、「俺をハメやがった」と不満を漏らしていました。また、アッシュは彼を「オズ」と呼ぶなど、親しい間柄であることが伺えます。

XIV：DLCキャラクターとしての復活と、新たな敵

『KOF XIV』ではDLCキャラクターとして再び登場。ゲーム内では、彼が使用しているカードがトランプであることが明確に描かれるようになりました。勝利メッセージからは、ブルー・マリー祖父（ギース・ハワードの師）を知っていることも示唆されています。さらに、悪人チームのザナドゥに対しては、「ここで死んでいただきます」と、明確な殺意を見せる場面も。これは彼の個人的な怨恨なのか、それとも何者かの依頼によるものなのかは、依然として謎に包まれています。

Days of Memories：アッシュの執事として

『Days of Memories』では、アッシュの執事として登場。アッシュからは「爺や」と慕われており、彼の穏やかな一面も垣間見ることができます。

技の解説：トランプをモチーフにした多彩な攻撃

オズワルドの技は、トランプのスートをモチーフにしたものが多いのが特徴です。♠、♥、♦、♣の4つのスートそれぞれに必殺技があり、さらに派生技も存在します。派生技は、同じ技を連続で出すことはできませんが、他のスートの技を挟むことで、同じ技を再び使用することができます。また、超必殺技には「ロイヤルストレートフラッシュ」や「JOKER」など、ポーカーの用語を冠した技も含まれています。「JOKER」は、52枚のカードを次々に投げつける派手な演出が特徴です。

通常投げ、特殊技、必殺技、超必殺技と、様々な技を駆使して戦うオズワルド。彼のカードさばきは、まさに芸術と言えるでしょう。

謎多き人物、オズワルド。彼の過去、そして未来は、未だ多くの謎に包まれています。今後のシリーズで、彼の物語がさらに明らかになることを期待しましょう。

関連人物:

アッシュ・クリムゾン：依頼主であり、『KOF XI』でのチームメイト
シェン・ウー：『KOF XI』でのチームメイト
* ザナドゥ：旧知の仲？

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