オセアニアにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況

オセアニアにおける新型コロナウイルス感染症の流行状況

オセアニア地域における新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行は、2020年初頭から始まり、各国・地域で異なる状況と対策が展開されました。以下に、その詳細を記述します。

オーストラリアとニュージーランド

オーストラリア

オーストラリアでは、2020年1月25日に最初の感染者が確認されました。ビクトリア州で、中国・武漢から来た50代の男性が発症しました。同日、ニューサウスウェールズ州でも3人の感染が確認されました。その後、感染は拡大し、海外からの帰国者や国内での接触による感染が報告されました。

感染拡大の経過:

2020年1月: 武漢からの渡航者を中心に感染が確認され、オーストラリア政府は武漢からの帰国者をクリスマス島に隔離する措置を取りました。
2月: ダイヤモンドプリンセス号からの帰国者の感染が相次ぎました。また、イランからの帰国者からも感染が確認されました。
3月: 感染者数は急増し、介護施設でのクラスター発生、海外からの帰国者、国内感染が拡大しました。感染経路は、イラン、イタリア、米国、東南アジアなど多岐にわたりました。著名人や政治家も感染し、介護施設での死亡例も確認されました。
主な出来事:
3月12日、俳優のトム・ハンクス夫妻がクイーンズランド州で感染。
3月13日、内務大臣ピーター・ダットンが感染。

オーストラリア政府の対応:

2月1日、中国からの入国を拒否する措置を発表しました。また、2月7日には、パンデミック対応のための緊急計画を発表し、国境管理と連絡を強化する方針を示しました。

ニュージーランド

ニュージーランドでは、2020年2月28日に最初の感染者が確認されました。イランから帰国した60代の男性でした。その後、感染者は確認されたものの、厳しい対策によって市中感染は5月1日を最後に確認されていません。2020年8月現在、国民はコロナ以前とほぼ同じ生活を送っています。

ミクロネシア

ミクロネシア連邦

ミクロネシア連邦政府は、2020年1月31日に緊急事態宣言を発出し、中国からの入国を禁止しました。その後、2月3日には感染が確認された日本などからの入国も禁止しました。2021年1月11日には、船の乗員から感染が確認されました。

キリバス

キリバスは、2020年2月10日に中国、シンガポール、韓国、日本などからの入国を制限しました。

グアム、北マリアナ諸島

詳細な感染状況に関する記述は提供されていません。

マーシャル諸島

2020年10月28日に、米軍駐屯地の職員から感染が確認されました。

ナウル

2022年4月2日に初めて感染者が確認されました。

ポリネシア

ツバル

ツバルは、2020年2月5日に中国からの入国を禁止し、日本やシンガポールなどからの入国を制限しました。2022年5月20日、検疫で初の感染が報告されました。

サモア

サモアは、2020年2月7日に中国や日本、シンガポールなどからの入国を制限しました。2020年11月19日には、ニュージーランド経由で帰国した船乗りから感染が確認されました。

アメリカ領サモア

2020年11月9日、寄港したコンテナ船の乗組員から感染が確認されました。

仏領ポリネシア、ウォリス・フツナ

詳細な感染状況に関する記述は提供されていません。

トンガ

2021年10月30日、ニュージーランドから帰国した季節労働者の感染が確認されました。

クック諸島

2021年12月4日、パンデミック開始以降初めて、コロナ感染者が確認されました。

ニウエ

2022年3月9日、ニュージーランドからの旅行者が最初のコロナ感染者であることが発表されました。

トケラウ

2022年12月21日に最初のCovid19感染者が確認されたと発表されました。

メラネシア

フィジー

フィジーでは、2020年3月19日に最初の感染者が確認されました。フィジー航空の客室乗務員で、アメリカとニュージーランドを訪れた後に発症しました。その後、家族や帰国者からも感染が確認されました。

ニューカレドニア

詳細な感染状況に関する記述は提供されていません。

パプアニューギニア

2020年3月20日、スペインから来たイタリア人男性の感染が確認されました。

ソロモン諸島

2020年10月3日に最初の感染例が確認されました。

バヌアツ

2020年11月10日に、アメリカからオーストラリア経由で帰国した男性の感染が確認されました。2021年4月21日には、初の死者が確認されました。

まとめ

オセアニア地域では、各国の地理的条件や経済状況、政府の対策の違いにより、感染状況や対応が大きく異なりました。オーストラリアやニュージーランドのような比較的大きな国では感染拡大の初期に厳しい措置が取られた一方、小さな島国では水際対策に重点が置かれました。各地域での感染状況の詳細は、今後も注意深く観察する必要があります。

関連項目

2019新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）
新型コロナウイルス感染症（COVID-19）
新型コロナウイルス感染症の世界的流行
国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況
アジアにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況
ヨーロッパにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況
アフリカにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況
南北アメリカにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況
南極における2019年コロナウイルス感染症の流行状況
2019年コロナウイルス感染症流行による外出制限・封鎖
2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響
2020年の株価大暴落

外部リンク

* 外務省 海外安全ホームページ - 外務省

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