オタワ・セネターズ

オタワ・セネターズの歴史

オタワ・セネターズは、カナダ・オンタリオ州オタワを本拠地とする、ナショナルホッケーリーグ（NHL）に所属するプロアイスホッケーチームです。このチームは、歴史的に複数のチームを指す総称として用いられてきました。

1. 旧セネターズ (1901年 - 1934年): NHA、NHLなどに所属したチーム。
2. QSHL/QHL所属チーム (1934年 - 1955年):
3. 新セネターズ (1992年創設): 現在のNHL所属チーム。

本稿では、主に3の新セネターズについて詳述しますが、旧セネターズの歴史も無視できません。

旧セネターズ

1901年から1934年まで活動した旧オタワ・セネターズは、ホッケー黎明期において最も偉大なチームの一つとされています。CAHL、NHA、NHLに所属し、スタンレー・カップで合計9度の優勝を成し遂げました。チームは「シルバーセブン」という愛称で親しまれ、フランク・マギー、キング・クランシー、ハリー・ウェストウィックなど、ホッケー界の伝説となる多くの選手を輩出しました。

1930年代には、多くの選手がホッケーの殿堂入りを果たし、1926-1927シーズンまでに、チームはカップ獲得数、勝利数、リーグ優勝回数、殿堂入り選手数で他の追随を許しませんでした。旧セネターズは、NHAとNHLの両リーグの創設メンバーであり、NHL加入後は西部リーグのチームと対戦して4度のスタンレー・カップを獲得しました。しかし、NHL最小の市場であったオタワは、財政的な問題に苦しみ、スター選手を売却せざるを得ませんでした。大恐慌の影響もあり、1932-1933シーズンには活動を一時休止し、その後も成績は低迷。1934-1935シーズンを最後にセントルイス・イーグルスと名称を変え、その歴史に幕を閉じました。

新セネターズ

1992-1993シーズン、NHLはリーグ拡張を計画し、複数の候補地が争いました。その中で、旧セネターズの最後の生き残りであるフランク・フィニガンを前面に立てた招致活動が功を奏し、オタワは2つの枠の一つを獲得しました。しかし、チームは財政難に直面。加盟金5000万ドルの調達や、新スタジアム建設の資金繰りに苦労しました。

1993年、ブルース・ファイアストンがオーナーを辞任し、ロッド・ブライデンがチームを引き継ぎました。ブライデンはパラジウム（後のコーレル・センター）を建設しましたが、その立地の悪さから交通の便の悪さが問題視されました。

チームは、1992年のNHL初戦でモントリオール・カナディアンズに勝利しましたが、その後は苦戦が続きました。1995-1996シーズンには、ジャック・マルタンがヘッドコーチに就任し、新アリーナへの移転とともにチームは転換期を迎えました。ダニエル・アルフレッドソンがカルダー記念賞を受賞し、1996-1997シーズンには初のプレイオフ進出を果たしました。

2000年代に入ると、アレクセイ・ヤシンとの契約トラブルや、プレイオフでの度重なる敗退など、チームは様々な問題に直面しました。2003年には破産申請を行い、NHLの財政支援を受けながらも、2002-2003シーズンには会長賞を受賞する快挙を成し遂げました。しかし、スタンレー・カップ決勝進出は果たせず、2003年9月に医薬品メーカーのユージン・メルニックに買収されました。

その後、チームは毎年プレイオフに進出するも、成績は伸び悩み、特にトロント・メープルリーフスには何度も敗北を喫しました。2004年、ジャック・マルタンは解任され、ブライアン・マリーが後任となりました。2005-2006シーズンには、ドミニク・ハシェックやダニー・ヒートリーといったスター選手を獲得し、カンファレンス1位になりましたが、プレーオフでは早々に敗退しました。2006-2007シーズンには、スタンレーカップ決勝に進出しましたが、アナハイム・ダックスに敗れました。

シーズン別成績

(旧チーム、新チームの成績は省略)

脚注

(脚注は省略)

外部リンク

* Ottawa Senators official web site (英語)

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