オニャンコポン (競走馬)

オニャンコポン：偉大な名を持つ競走馬

オニャンコポンは、2019年2月11日に生まれた日本の競走馬です。2022年の京成杯を制覇したことで知られています。馬名の由来はアカン語で「偉大な者」を意味しますが、その響きから、猫の愛称や人気アニメのキャラクターを連想する人も少なくありません。

デビューから重賞制覇まで

2019年のセレクトセールで、田原邦男氏によって800万円で購入されたオニャンコポンは、2021年9月に中山競馬場でデビュー。初戦を見事1着で飾ると、続く百日草特別も制し連勝を達成します。しかし、その後のホープフルステークスでは11着と敗れました。

3歳となった2022年、オニャンコポンは京成杯に出走。直線で力強く末脚を伸ばし、見事優勝を果たします。この勝利は、父エイシンフラッシュにとって初の重賞制覇となり、親子での重賞制覇という快挙も達成しました。その後、皐月賞では6着、東京優駿では8着と、クラシックレースでは惜しくも勝利を逃しましたが、秋の中距離路線での活躍が期待されました。

秋初戦のセントライト記念では7着、続く福島記念では4着と、期待に応えることができませんでしたが、その後もレースに参戦し続けました。

4歳以降の戦績と去勢

4歳初戦となった京都金杯では6着。その後、右前肢管骨を骨折し、長期休養を余儀なくされました。復帰後は、主にマイルから中距離のレースに出走し、2024年5月にはメイステークスで2着に入るなど、好走を見せることもありましたが、その後は凡走が続きました。

年齢を重ねるにつれて気性難が顕在化してきたため、陣営は去勢手術を提案。オーナーの了承を得て、2024年11月に去勢手術が行われました。

競走成績

オニャンコポンの競走成績は以下の通りです。（2024年11月10日現在）

馬名について

オニャンコポンの馬名がユニークなのは、その由来にあります。アカン語で「偉大な者」を意味する一方で、猫の愛称である「にゃんこ」や、人気アニメ『進撃の巨人』のキャラクターを連想させることから、珍名馬として扱われることもあります。

オーナーの田原邦男氏は、この馬名について以下のような理由を挙げています。

猫からの連想：オーナー自身が猫好きであり、日本人に猫好きが多いから。
干支：オニャンコポンが目指すのは、寅年（ネコ科）のクラシック戦線であるから。
2022年の語呂合わせ：「にゃんにゃんにゃん」の年であるから。
おニャン子クラブからの連想。
* スタートを「ポン」と出てほしいという願い。

京成杯制覇後には、『進撃の巨人』の公式Twitterアカウントが当馬の勝利を祝福するツイートをしたことも話題となりました。

血統

母の半弟には、2020年の毎日杯勝ち馬であるサトノインプレッサがいます。

まとめ

オニャンコポンは、そのユニークな馬名と、京成杯制覇という実績で多くの競馬ファンに記憶される競走馬となりました。今後は去勢され、心身ともに成長した姿でレースに復帰することが期待されます。

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