オバケのQ太郎 (堀絢子/ニューロイヤルの曲)

オバケのQ太郎(1971年版)主題歌とエンディング曲

1971年に日本テレビ系列で放送されたアニメ『新オバケのQ太郎』は、藤子不二雄Ⓐの漫画を原作とした人気作品です。その主題歌「オバケのQ太郎」とエンディング曲「オバQえかきうた」について、詳細な情報を解説します。

オープニングテーマ「オバケのQ太郎」

この曲は、2代目Q太郎役の声優である堀絢子がメインボーカルを務め、バックコーラスにはニューロイヤルが参加しています。作詞は東京ムービー企画部（現：トムス・エンタテインメント）、作曲・編曲は山本直純が担当しました。

1965年に放送された旧作『オバケのQ太郎』とは異なる、カラーリメイク作品である『新オバケのQ太郎』の主題歌として制作されました。そのため、旧作の主題歌（石川進歌唱版）とは区別するために、アルバム収録時には「新」を冠することがあります。

リリースは当初、朝日ソノラマのソノシートから、その後日本コロムビアからシングル盤が発売されました。コロムビアからは、堀絢子版「オバケのQ太郎」と「オバQえかきうた」を収録したコンパクト盤もリリースされています。また、キングレコードからは、堀絢子歌唱によるセルフカバー版がLPレコードに収録されました。ただし、このセルフカバー版では、バックコーラスがザ・グリンピースに変更されています。

興味深い点として、『新オバケのQ太郎』では、主題歌とエンディング曲以外の楽曲は制作されなかったことが挙げられます。旧作や後年のシリーズでは挿入歌やキャラクターソングが多数制作されたのに対し、この点は大きな違いとなっています。

エンディングテーマ「オバQえかきうた」

「オバQえかきうた」は、アニメのエンディングテーマとして、全70話を通して使用されました。Q太郎、O次郎、ドロンパ、P子の4人をテーマにした絵描き歌で、アニメ本編で使用されたのは前半の2番までです。

作詞は東京ムービー企画部、作曲・編曲は山本直純、歌はザ・グリンピースが担当しています。ちなみに、1985年放送のテレビ朝日版『オバケのQ太郎』(第3作)では、「Qちゃんえかきうた」という別の絵描き歌が制作されています。

アルバム収録

「オバケのQ太郎」と「オバQえかきうた」は、放送当時から様々なアルバムに収録されています。初期はLPレコードを中心に収録され、その後CD化もされています。主要なアルバムとしては、コロムビア、トライエム、バップなどからリリースされたものがあり、中にはアニメ第1作の楽曲も収録されているものもあります。また、これらの楽曲は、TVサイズで収録されたのは、トライエムのアルバムが唯一であるという点も特筆すべきでしょう。

カバー

「新・オバケのQ太郎」は、モダンチョキチョキズによってカバーされています。1992年にメジャーデビューシングルとしてリリースされ、その後もアルバムに収録されるなど、幅広く親しまれています。アレンジバージョンも存在し、様々な形で現代にも受け継がれています。

まとめ

『新オバケのQ太郎』の主題歌とエンディング曲は、アニメの持つ独特な魅力をさらに高める重要な要素でした。その楽曲の歴史や制作背景を知ることで、アニメへの理解がより深まることでしょう。様々なフォーマットでリリースされ、カバーもされているこれらの楽曲は、世代を超えて愛され続けるアニメソングとして、今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

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