オフィスまめかなは、
東京都渋谷区に所在する日本の
芸能事務所です。主に、6代目三遊亭円楽や母心といった演芸家のマネジメント、そして地方における落語興行の企画・運営を主な事業としています。
概要
この事務所は、
2010年に6代目三遊亭円楽のマネージャーであった植野佳奈によって設立されました。植野氏は、1980年に
京都府京丹後市で生まれ、
早稲田大学第一文学部に在籍していた頃から、三遊亭楽太郎(当時の芸名)の事務所でアルバイトを始めました。2001年4月に大学を卒業すると同時に、正式にマネージャーとして働き始め、前任者の引退を機に独立し、オフィスまめかなを立ち上げました。また、植野氏の夫は、事務所に所属している母心の嶋川武秀であり、彼は
富山県議会議員としても活動しています。植野氏は一男一女の母でもあります。
事務所名の「まめかな」は、円楽の師匠にあたる6代目三遊亭圓生の義太夫時代の芸名「豊竹豆仮名太夫」と、植野氏自身の名前を組み合わせたものです。これは、植野氏が落語界に携わるきっかけとなった圓生への敬意を示すとともに、自身のルーツを反映させたものです。
オフィスまめかなは、円楽一門会全体の事務所ではなく、円楽自身も資本参加していません。しかし、2021年2月9日には、国会内で開催された落語議連会合に、
新型コロナウイルスによる落語業界の現状に関するヒアリングに、植野氏が円楽一門会を代表する形で参加するなど、落語界全体の発展にも貢献しています。
最盛期には、植野氏を含めて9人の社員がいましたが、コロナ禍で公演数が減少したため、資金繰りが困難になりました。さらに、
2022年1月には、事務所の稼ぎ頭であった円楽が
脳梗塞で倒れて入院し、長期療養が必要となったため、女性スタッフに希望退社を募りました。その結果、5人のうち4人が円満退社することになりました。
所属タレント
オフィスまめかなには、以下のタレントが所属しています。
正式所属
6代目 三遊亭円楽(2022年9月に死去しましたが、現在も所属タレントとしてHPに記載されています。)
三遊亭竜楽
三遊亭愛楽
三遊亭全楽
古今亭菊志ん
三遊亭王楽
柳貴家小雪
母心
嶋川武秀(富山県議会議員)
関あつし(絵本作家)
三遊亭楽大
元気丸
水戸竜司
北岡一成
久保田吟水(書道家)
業務提携
桂歌丸(
落語芸術協会 五代目会長、
2018年7月に死去しましたが、現在も所属タレントとしてHPに記載されています。)
桂雀々(ラルテ)
柳家三三(
落語協会)
三代目 柳貴家正楽(太神楽曲芸協会)
玉川太福(日本浪曲協会理事)
五代目 江戸家猫八(落語協会)
オフィスまめかなは、伝統芸能である落語を中心に、多様なジャンルのタレントをマネジメントしており、落語文化の発展に貢献しています。
外部リンク
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