オフリド

北マケドニアの古都オフリド：歴史と文化が織りなす世界遺産

オフリドは、北マケドニア共和国西部、バルカン半島に位置するオフリド湖畔の都市です。かつて市内には365もの教会が存在し、「マケドニアのエルサレム」と称された時代もありました。その豊かな歴史と文化は、1979年から1980年にかけて「オフリド地域の自然・文化遺産」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

多様な歴史を持つ都市

オフリドの歴史は古く、古代都市リュクニドスを起源とします。リュクニドスは、ローマ帝国のエグナティア街道沿いに位置し、重要な交通の要衝でした。また、第一次ブルガリア帝国の首都として、990年から1015年の間にはブルガリア総主教座が置かれました。その後、東ローマ帝国、オスマン帝国の支配を経て、1912年までその支配下にありました。

キリスト教の重要な拠点

オフリドは、キリスト教の歴史においても重要な役割を果たしました。9世紀には、聖キリルと聖メトディウスの兄弟によってスラヴ人のための文字が作られ、オフリドの聖クリメントによって改良されたと伝えられています。市内には、東ローマ帝国時代やブルガリア帝国時代に建てられた教会が数多く残っており、その美しい建築様式は訪れる人々を魅了します。

主な教会

聖ソフィア教会: オフリドを代表する教会で、美しいフレスコ画が残されています。
聖パンテレイモン教会: オフリド湖を見下ろす場所に位置し、13世紀に建てられた美しい教会です。
聖ヨヴァン・カネオ教会: 崖の上に建つ教会で、オフリド湖を背景にしたその姿は、オフリドを象徴する景観の一つです。
聖クリメント教会: キリル文字の普及に貢献した聖クリメントに捧げられた教会です。

世界遺産「オフリド地域の自然・文化遺産」

オフリドとその周辺地域は、その歴史的・文化的価値と自然の美しさから、ユネスコの世界遺産に登録されています。オフリド湖は、ヨーロッパで最も古い湖の一つであり、多様な生態系を育んでいます。また、湖畔には美しいビーチが点在し、観光客に人気のスポットとなっています。

交通

オフリドにはオフリド空港があり、ヨーロッパ各地からの直行便が就航しています。また、近隣の都市からはバスやタクシーでアクセスすることも可能です。

観光のポイント

オフリド湖での遊覧船
旧市街の散策
教会の見学
オフリド真珠のショッピング
* マケドニア料理の堪能

オフリドは、歴史、文化、自然が融合した魅力的な都市です。バルカン半島を訪れる際には、ぜひオフリドに足を運んでみてください。

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