オリオンスクエア

オリオンスクエア（宇都宮市オリオン市民広場）

オリオンスクエアは、栃木県宇都宮市の中心部を通るアーケード商店街「オリオン通り」に面した広場です。正式名称は「宇都宮市オリオン市民広場」といい、市民が気軽に集まり、憩い、交流を深める場を提供すること、そして中心市街地の魅力向上と賑わい創出に貢献することを目的として設置されました。広場の管理・運営は、指定管理者である五光宇都宮店が行っています。

この地にはかつて、山崎百貨店に始まり、緑屋、ams宇都宮店といった商業施設が存在しました。その後、ファッションビルの「109 UTSUNOMIYA」が営業していましたが、その閉鎖後、宇都宮市が敷地を取得し建物を解体。市民広場として再整備が進められ、2006年11月3日に「オリオンスクエア」として開場しました。

開設後も広場は進化を続けています。時期は特定されていませんが、ステージ壁面には大型映像装置が設置され、イベントでの活用が広がりました。2015年8月には、開場以来初めて月間を通じて毎日イベントが開催されるという高い稼働率を達成。2016年10月には、10周年を記念した事業として音楽イベント「ギュウ農フェス」が開催されるなど、記念の節目を彩るイベントも行われています。そして、2020年10月1日には、広場全体を覆う屋根の設置や新しい倉庫の整備といった大規模なリニューアル工事を経て、より利便性の高い全天候型のイベント空間へと生まれ変わりました。近年では、2024年4月26日に宇都宮市管工事業協同組合から寄贈されたマイボトル用の無料給水スポット「宮の泉」が設置され、環境への配慮も進んでいます。

広場内には、管理事務所や公衆トイレ（夜間は閉鎖）、開放的な屋外広場、ウッドデッキ式の2段構造のステージ、大型映像装置、そして広場全体を覆う屋根が整備されています。特に、屋根は合わせガラスが使用され、柱の外装には宇都宮の名産である大谷石パネルが用いられるなど、デザイン性にも配慮が見られます。また、ステージ控室兼倉庫、独立した倉庫、そしてポケットパークと呼ばれる小規模な休憩スペースも設けられています。新たに設置された「宮の泉」は、マイボトルを持参した方が無料で給水できるスポットとして利用されています（夜間は使用不可）。

オリオンスクエアは、年間を通じて多種多様なイベントの開催地として活用されています。代表的な自主事業や共催イベントには、夏至と冬至前後に開催される「キャンドル雷都とちぎ」、8月の「ファイティングビアガーデン」、毎年5月と9月に行われる「カクテルカーニバル／カクテルナイト」（現在は「バーフェス」に改称）、「29（に〜きゅ〜）グルメフェスティバル」（毎年4月29日実施）、そして毎月第1火曜日に開催される「オリスクマーケット」や、ゴールデンウィーク頃の「とちてれ★アニメフェスタ！」などがあります。

また、宇都宮市内や近隣地域で開催される大規模イベントの一部会場としても重要な役割を担っています。例えば、「フェスタmy宇都宮」（宇都宮城址公園等で開催）、「うつのみや大道芸フェスティバル」（オリオン通り各所で開催）、自転車ロードレースの祭典「ジャパンカップサイクルロードレース」（前夜祭やクリテリウムのパブリックビューイング、表彰式会場として）、「ミヤストリートギグ」（宇都宮市街各所での音楽イベント）、「MIYA JAZZ INN」（オリオン通り等でのジャズイベント）などが挙げられます。

周辺には、ホテルアーバングレイス宇都宮、宇都宮市中央生涯学習センター、宇都宮市総合福祉センターなどの施設があります。交通アクセスも良好で、東武宇都宮駅からは徒歩約5分、宇都宮市内循環バス「きぶな号」の「総合福祉センター入口」バス停からは徒歩約1分、宇都宮市内各方面からのバスが停車する「県庁前」バス停からも徒歩約5分と、公共交通機関を利用して容易にアクセスできます。

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