オリジン (メーカー)

株式会社オリジン：技術革新を続ける電気機器メーカー

株式会社オリジンは、埼玉県さいたま市に本社を構える、日本の電気機器メーカーです。電源3社の一角として、エレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス、コンポーネントの4つの事業領域で、幅広い製品と技術を提供しています。

創業と初期の事業展開

オリジンの歴史は、1938年に富士電炉工業株式会社として創業したことから始まります。当初は電気炉や亜酸化銅整流器の製造を手掛け、電気技術の基礎を築きました。その後、セレン整流器の製造を通じて、通信省への納入を果たし、技術力を高めていきました。

社名変更と事業拡大

1952年には、社名をオリジン電気株式会社に変更し、新たなスタートを切りました。1950年代には、理化学研究所との特許使用契約を締結し、スポット溶接機の製造を開始。さらに、志村工場の新設によって合成樹脂塗料の製造を開始するなど、事業領域を拡大しました。1960年代には間々田工場を増築し、ミニチュアベアリングの製造にも参入しました。

技術提携とグローバル展開

1970年代以降は、海外企業との技術提携を積極的に行い、技術力の強化を図りました。米エレクトロ・スタティク・プリンテング・コーポレーション社との静電印刷プロセス技術の導入や、米アドバンスト・パワー・テクノロジー社との半導体素子の製造技術に関する技術導入契約を締結。これらの提携を通じて、グローバルな視点を取り入れ、競争力を高めてきました。

近年の動向

2015年には、本社機能の一部と営業部門オフィスをさいたま市中央区新都心に移転し、同年、埼玉県吉見町に吉見工場を新設。その後、本社機能の残りをさいたま市桜区に移転し、事業拠点を整備しました。2019年には、現在の株式会社オリジンに商号を変更し、2021年には本社をさいたま新都心オフィスに移転統合しました。これにより、さらなる効率化と事業連携の強化を図っています。

主な事業領域

オリジンは、以下の4つの事業領域を中心に事業を展開しています。

1. エレクトロニクス: 電源機器、電子部品、その他電子応用製品の開発・製造を行っています。
2. メカトロニクス: システム機器、自動化機器、ロボット関連機器の開発・製造を行っています。
3. ケミトロニクス: 合成樹脂塗料、機能性樹脂、その他化学製品の開発・製造を行っています。
4. コンポーネント: 半導体デバイス、精密機構部品、その他電子部品の開発・製造を行っています。

主な事業拠点

• - 本社事業所：埼玉県さいたま市桜区栄和3-3-27
• - 吉見工場：埼玉県吉見町
• - 間々田工場：栃木県小山市
• - 瑞穂工場：東京都西多摩郡瑞穂町

グループ会社

オリジングループは、以下の企業で構成されています。

• - 北海道オリジン株式会社
• - 埼玉オリジン株式会社
• - 東邦化研工業株式会社
• - オーティーエス株式会社
• - 北富士オリジン株式会社
• - 萬座塗料株式会社
• - オリジン商事株式会社

関連情報

オリジンは、サンケン電気、新電元工業とともに電源3社として知られています。これらの企業は、日本の電源技術を支える重要な存在です。

オリジンは、長年の歴史の中で培ってきた技術力と、常に革新を追求する姿勢で、変化の激しい市場に対応しています。今後も、技術力を活かし、より高品質な製品とソリューションを提供することで、社会に貢献していくことが期待されます。

株式会社オリジン公式サイト

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