オリンド・メア

オリンド・マーレ：NFLを彩ったプレースキッカー

オリンド・マーレ（Olindo Mare）は、1973年6月6日生まれ、フロリダ州ハリウッド出身のアメリカンフットボール選手です。長きにわたりNFLの舞台で活躍し、プレースキッカーとしてその名を刻みました。

プロ入りまでの道のり

高校時代はアメリカンフットボールとサッカーの両方で才能を発揮。マクマレイカレッジを経て、シラキューズ大学で本格的にアメリカンフットボールに取り組みました。

1996年、ニューヨーク・ジャイアンツとドラフト外フリーエージェントとして契約。しかし、ロースターに残ることはできず、プラクティススクワッドで過ごしました。

マイアミ・ドルフィンズでの躍進

1997年、マイアミ・ドルフィンズに移籍。ここから10シーズンにわたり、チームの主力として活躍しました。

1999年には、当時のNFL記録となる39本のフィールドゴール（FG）を成功させ、プロボウルとオールプロに選出されるという輝かしい実績を残しました。この年の10月17日、ニューイングランド・ペイトリオッツ戦では、6本のFGを全て成功させるという圧巻のパフォーマンスを披露しました。

2001年には、NFLトップとなる90.5%のFG成功率を記録。カロライナ・パンサーズ戦では、フェイクFGを試みるも、5ヤードのロスに終わるという珍しい場面もありました。

2004年には脹脛を負傷し、一時的にウェス・ウェルカーが彼の代わりにキックを担当しました。

2005年には、30回のFG中25回を成功させ、キックオフでは平均67.0ヤード、73回のキック中16回がタッチバックとなるなど、安定したパフォーマンスを見せました。また、この年には自らオンサイドキックをリカバーするという珍しいプレーも見られました。

ドルフィンズでは、10シーズンで球団歴代トップとなる1,048得点を記録しました。

さらなる挑戦

2007年、ニューオーリンズ・セインツにトレード。しかし、足の付け根の筋肉を痛め、プレシーズンゲームで3本のFGを失敗。開幕戦でもFGを失敗するなど、不調が続きました。その後、アトランタ・ファルコンズ戦で負傷し、マーティン・グラマティカにポジションを奪われました。

2008年、シアトル・シーホークスと契約。ブランドン・コウトゥとのポジション争いに勝利し、この年はFGを27回中24回成功させるなど、安定した成績を残しました。

2010年、シーホークスからフランチャイズ指定を受けました。この年の第7週、アリゾナ・カージナルス戦では5本のFGを全て決め、NFL歴代6位となる30回連続FG成功を達成しました。

ロックアウト終了後の2011年、カロライナ・パンサーズと契約。2012年にはシカゴ・ベアーズと契約するなど、様々なチームでプレーしました。

人物

父親がイタリア・トリノ出身であることから、セリエAのユヴェントスFCのファンであることでも知られています。また、ワーレイの楽曲「TV in the Radio」の歌詞に彼の名前が登場します。

オリンド・マーレは、その安定したキックで長きにわたりNFLの舞台で活躍し、多くのファンに記憶される名プレースキッカーです。

もう一度検索