オリンパス ペン E-P1

オリンパス PEN E-P1：マイクロ一眼の先駆け

オリンパス PEN E-P1 は、2009年に登場したミラーレス一眼デジタルカメラです。オリンパスが初めてマイクロフォーサーズシステムを採用した機種であり、同社のPENシリーズのデジタルカメラ版として、その第一号機を飾りました。

概要

E-P1は、2009年6月16日に発表され、7月3日に発売されました。当時、レンズ交換式デジタルカメラとしては世界最小・最軽量を誇り、ボディ内手ぶれ補正やダストリダクションシステムを搭載するなど、高い技術力が結集されています。

しかし、ファインダーやフラッシュは内蔵されておらず、必要に応じて外付けの専用品を使用します。また、マイクロフォーサーズシステムはレフミラーを持たないため、厳密には一眼レフカメラではありません。そのため、オリンパスは本機を「マイクロ一眼カメラ」と称しています。

デザインとコンセプト

「ペン」という名称は、発売50周年を迎えたPENシリーズに由来します。コンパクトな規格を採用した小型カメラという共通性から名付けられました。デザイン面でも、ボディ上部などに往年のPEN Fとの共通点が見られ、クラシカルで洗練された外観が特徴です。

主な機能と特徴

ハイビジョン動画撮影: 720pのハイビジョン動画撮影に対応しています。
デジタル水準器: カメラの水平を保つためのデジタル水準器を搭載しています。
画像処理エンジンTruePic V: 新開発の画像処理エンジンにより、高画質を実現しています。
アートフィルター: 多彩な表現が可能なアートフィルター機能を搭載しています。
記録媒体: SD/SDHCメモリーカードを採用し、利便性を高めています。

レンズ

E-P1と同時に、標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」とパンケーキレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」が発表されました。また、パナソニック製のマイクロフォーサーズ規格の交換レンズも使用可能です。さらに、フォーサーズやOMシステムのレンズを使用するためのアダプターも用意されており、様々なレンズ資産を活用できます。

フランジバックの短いマイクロフォーサーズシステムの利点を活かし、他社からも多様なマウントアダプターが発売され、オールドレンズなどを楽しむユーザーもいます。

受賞

E-P1はその革新的な設計思想が高く評価され、カメラグランプリ2010「大賞」および「あなたが選ぶベストカメラ大賞」を受賞しました。

まとめ

オリンパス PEN E-P1は、小型軽量でありながら高性能、そして美しいデザインを兼ね備えたカメラです。マイクロフォーサーズシステムの可能性を切り開いた先駆けとして、その存在は今も色褪せることはありません。

関連情報
フォーサーズシステム
* マイクロフォーサーズシステム採用カメラ

もう一度検索