オレグ・マスカエフ

オレグ・マスカエフ（Oleg Maskaev、1969年3月2日 - ）は、カザフスタン出身のロシア人プロボクサー。元WBC世界ヘビー級王者であり、「The Big O（ビッグ・オー）」の愛称で知られています。

生い立ちとアマチュア時代

モルドヴィン人の両親のもと、カザフスタンのタラズで生まれました。1980年代にはソビエト連邦でアマチュアボクサーとして活動し、その才能を開花させます。1994年の広島アジア大会では、スーパーヘビー級で金メダルを獲得し、その名を আন্তর্জাতিক করেন。

プロキャリア

1993年4月17日、カザフスタンでプロデビューを果たしますが、当時のカザフスタンではプロボクシングの環境が十分に整っていませんでした。そのため、すぐに主戦場をアメリカに移します。

1995年9月29日、初代PABAヘビー級王座決定戦でニコライ・カルピンと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、初代PABAヘビー級王者となります。1997年4月5日には、デビッド・トゥアの持つWBCインターコンチネンタルヘビー級王座に挑戦しますが、11回TKO負けを喫しました。1998年10月2日、PABAヘビー級王座決定戦でトアキパ・タセファと対戦し、1回KO勝ちで王座を再獲得します。

1999年にアメリカへ移住し、プロボクシングに専念できる環境を整えます。2001年3月10日、WBCアメリカ大陸王者ランス・ウィテカーに挑戦しますが、2回KO負けで王座獲得に失敗。2004年にはアメリカの市民権を取得しています。

2005年11月12日、シーナン・サミル・サムを判定で下し、WBCインターコンチネンタルヘビー級王座とWBC世界ヘビー級王座への指名挑戦権を獲得しました。

WBC世界ヘビー級王座獲得

2006年8月12日、WBC世界ヘビー級王者ハシーム・ラクマンとの因縁の対戦に臨み、12回TKO勝ちを収め、ついに世界王座を獲得します。2006年12月10日には、モスクワでMG・ピーターを相手に3-0の判定で初防衛に成功。この試合は、ロシアで開催された初のヘビー級世界タイトルマッチとして歴史に刻まれました。

王座陥落とその後

2008年3月8日、暫定王者サミュエル・ピーターとの王座統一戦に臨みますが、6回KO負けを喫し、王座から陥落。正規王座をピーターに明け渡すこととなりました。2006年12月9日にはロシアの市民権を取得しています。

2012年12月30日、引退から復帰し、約4年10ヶ月ぶりの試合でオーウェン・ベックにTKO勝利。2013年11月4日には、ダニー・ウィリアムスに判定勝利を収めました。

獲得タイトル

PABAヘビー級王座
WBCインターナショナルヘビー級王座
WBC世界ヘビー級王座（防衛1）

関連項目

男子ボクサー一覧
[パンアジアボクシング協会]王者一覧
[世界ボクシング評議会]世界王者一覧

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