オレゴン健康科学大学

オレゴン健康科学大学（OHSU）について

オレゴン健康科学大学（Oregon Health & Science University; OHSU）は、アメリカ合衆国オレゴン州の公立[[大学]]であり、ポートランドにメインキャンパス、ヒルズボロに小規模なキャンパスを有しています。OHSUは、医学、歯学、看護学の分野で高度な教育と研究を提供し、地域医療に貢献しています。

大学の成り立ちと発展

OHSUは1974年、オレゴン州内の医療系教育機関の統合を目指し、オレゴン大学健康科学センターとして設立されました。その後、1981年にオレゴン健康科学大学へ改称し、2001年にはオレゴン科学技術大学院大学を吸収合併して現在の名称となりました。オレゴン州立大学との共同で薬学博士号を授与するプログラムなど、他の機関との連携も積極的に行っています。

キャンパスについて

メインキャンパスは、ポートランド南西部のマーカムヒル（通称「ピルヒル」）に位置しており、医学部と二つの提携病院があります。オレゴン健康科学大学病院は、レベル1外傷治療センターとしての機能も持つ総合病院であり、Doernbecher小児病院は、小児医療と長期慢性疾患を抱える子供たちの治療を専門としています。

また、キャンパスに隣接してポートランド復員軍人省医療センターがあります。こちらはアメリカ合衆国復員軍人省が運営しており、OHSUからの援助は受けていませんが、1992年には両病院を結ぶ全長200mの歩道橋が建設され、北アメリカ最長の吊橋型の歩行用スカイブリッジとなっています。

ヒルズボロのキャンパスは、旧オレゴン科学技術大学院大学の敷地にあり、大学院レベルの理工学教育に特化しています。このキャンパスは、オレゴン・シリコン・フォレストの中心部に位置しています。

OHSUはポートランド都市圏に複数の外来初期治療施設を構え、1998年からはワシントン郡にあるオレゴン国立霊長類研究センターの運営も行っています。

キャンパス拡張とロープウェイ

マーカムヒル・キャンパスの拡張が困難になったため、2003年にOHSUはサウス・ウォーターフロント地区への拡張計画を発表しました。この地域はウィラメット川沿いに位置しており、既存の道路網だけではキャンパス間のアクセスが不十分と判断されたため、2006年にはキャンパスを結ぶロープウェイ「ポートランド・エアリアル・トラム」が建設されました。

歴史

OHSUのルーツは、1867年にセイラムで設立されたウィラメット大学医学部に遡ります。現在のキャンパスは、1917年にオレゴン・ワシントン鉄道海運からの寄贈と、旧オレゴン・ジャーナルを所有していた家族からの寄贈により設置されました。当初、鉄道駅建設のために購入された土地でしたが、丘状のため建設が困難だったという経緯があります。

羊の「性嗜好」研究を巡る論争

近年、動物権利団体からOHSUが行っている羊を用いた研究に対して批判が起こっています。この研究は、オレゴン州立大学との共同で実施され、性交渉相手の嗜好に関する生物学的メカニズムの解明を目的としています。

関連情報

OHSU 公式サイト
OHSU Health System 公式サイト

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