オープン・ユア・アイズ (アルバム)

『オープン・ユア・アイズ』（Open your eyes）は、プログレッシブ・ロックバンド、イエスの1997年発表のアルバムです。

制作背景

本作は、ツアー日程に関するトラブルが原因でリック・ウェイクマンが脱退した後に制作されました。1994年の『トーク』ツアーのサポート・メンバーとして、1990年代のイエスに様々な形で関与していたマルチプレイヤー、ビリー・シャーウッドが正式メンバーとして加入し、この編成で初めて制作されたアルバムとなります。

クリス・スクワイアが自身のソロ・アルバム用に準備していた楽曲を元に、バンドを取り巻くトラブルの風評対策として急遽制作、発売されたという経緯があります。そのため、他のイエスのアルバムと比較すると、制作期間が短く、よりポップでコンパクトな楽曲が多いのが特徴です。

参加メンバー

アルバムのメンバーは以下の通りです。
ジョン・アンダーソン（ボーカル）
クリス・スクワイア（ベース）
スティーヴ・ハウ（ギター）
アラン・ホワイト（ドラムス）
* ビリー・シャーウッド（ギター、キーボード）

ゲスト・キーボード・プレイヤーとして、次作『The Ladder』で正式メンバーとなるイゴール・コロシェフと、元TOTOのスティーヴ・ポーカロが参加しています。スティーヴ・ポーカロは、以前クリス・スクワイアのソロ・プロジェクトのツアーに参加したことがあり、イエスの大ファンとしても知られています。

楽曲について

アルバムに収録された楽曲は以下の通りです。

1. New State of Mind
2. Open Your Eyes
3. Universal Garden
4. No Way We Can Lose
5. Fortune Seller
6. Man in the Moon
7. Wonderlove
8. Change We Must
9. Give Love Each Day
10. The Solution
11. Access Time (日本盤ボーナス・トラック)

収録曲のうち、1、4、5はイゴール・コロシェフ、2はスティーヴ・ポーカロがキーボードを担当し、それ以外の楽曲はビリー・シャーウッドがキーボードを担当しています。

補足

本作は、イエスのファンの中では賛否両論があるアルバムとして知られています。プログレッシブ・ロックの要素が薄れ、ポップな要素が強くなった点を評価する人もいれば、イエスらしさが失われたと批判する人もいます。しかし、ビリー・シャーウッドが加入し、新たな音楽性を模索した意欲作として評価することもできます。

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