オーメン/最後の闘争

映画『オーメン/最後の闘争』の概要

『オーメン/最後の闘争』（原題：Omen III: The Final Conflict）は、1981年に公開されたアメリカのオカルト・ホラー映画で、ダミアン・ソーンを主人公にしたこの作品は、シリーズの完結編として位置付けられています。1作目の『オーメン』、続編の『オーメン2/ダミアン』に続く物語であり、悪魔の子と呼ばれるダミアンの運命を描いています。

あらすじ

物語の中心となるのは、悪魔の子であるダミアン・ソーンです。彼は32歳にして、養父から総合商社ソーン・コーポレーションの社長の座を引き継ぎ、さらにアメリカ合衆国の大統領顧問としても活躍していました。その中でダミアンは、新たに駐英大使に任命されます。しかし、彼の真の目的は、イギリスのどこかで誕生しようとしている“救世主”の存在を排除することでした。

一方、事情を知るイタリアの修道院のデ・カーロ神父は、ダミアンが悪魔の子であることを察知し、この危機を阻止するために7人の修道士に特別な武器、メギドの短剣を授けます。しかし、修道士たちの試みは全て失敗に終わり、ダミアンはその圧倒的な力を見せつけます。

物語は、天の神の復活が予言された3月24日を背景に展開します。この日に、ダミアンの秘書であるディーンに子供が生まれますが、ダミアンはその子供が救世主となることを恐れ、自身の力が衰えていくのを実感します。彼は3月24日に生まれる全ての子供の殺害を手下に命じることで、その邪魔者を排除しようと画策します。

さらに、テレビ・キャスターのケイトが取材を通じてダミアンと知り合い、次第に彼との関係が深まっていきます。しかし、彼女もまた悪魔と神との壮絶な対決に巻き込まれていくことになります。

キャスト

この映画には、様々なキャストが出演しており、ダミアンの強大な存在感を引き立てています。特に、ダミアン役の俳優は、彼の冷徹でありながらも魅力的なキャラクターをしっかりと演じています。日本語吹替版は、1983年に初回放送された『水曜ロードショー』で公開され、声優の巧みな演技により多くの視聴者に支持されました。

関連項目

この映画には、反キリストやサタニズム、ハルマゲドン、さらにはヨハネの黙示録といったテーマが絡んでおり、宗教やオカルトに関心のある人々にとっては興味深い作品です。これらの要素が、物語の緊迫感をさらに増しています。

脚注

本作は、盛りだくさんの要素が詰まった作品であり、観客に深い印象を与えることでしょう。悪魔と神の最後の対決という終幕に向かう中で、ダミアンの冷酷さや彼が抱える苦悩、そして彼の周囲の人々との関係が織りなす物語は、視聴者に大きなドラマを提供します。

このように、『オーメン/最後の闘争』は、オカルト映画の傑作として位置付けられ、多くのファンに愛されています。

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